ほぼクラス唯一のV8 NAコルベットに、清水和夫が大興奮! やっぱガソリン車最高~!!【東京オートサロン2020】

■イタリアンカー? いいえThe USAのコルベットです!

初のミッドシップレイアウトを採用した新型コルベットが、東京オートサロン2020のシボレー・ブースのセンターにドーン!と展示され、大きな話題と反響を集めました。2021年春と、1年以上先のデリバリーにもかかわらず、先行予約だけでも軽く100台以上のオーダーを受けたのだとか!

清水さんと石井さん
社内に乗り込んでレポート! なんか飛行機のビジネスクラスみたい~。

そんな8代目となるコルベットに、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんとモータージャーナリスト・石井昌道さんが車内にも乗り込んでレポートしてくれました。

●やっぱりガソリン車だよね~! 絶対に気持ちいいよコレ!

新型コルベット、見るの初めてです! 元々、アメリカのスポーツカーの条件のひとつは、ロングノーズ・ショートデッキなんだけど、ミッドシップにしたことでキャビンが前にグッときたよね。そしてサイドウインドゥのサイズが小さく、本当のショートキャビン!

新型コルベット
2021年春にならないと乗れません。楽しみに待ちましょう!

パッと見た目はコルベットというよりも、イタリアンスポーツカーっていう感じだよね。

FRをやめてまでミッドシップにしたということは、運動性能を高めるためですよね。ル・マンのGTクラスで参戦しているけど、フロントにエンジンがあると最後はブレーキやタイヤに問題が出てしまい、それで優勝を逃がしているんです。

やっぱりレースではミッドシップにしないとポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニと戦うことが辛いな、ということ。ポルシェは911という名前だけど、わざわざあれだけミッドシップにしているしね。やっぱりミッドシップが元々、速く走るための最高のパッケージなんだね! シボレーもいよいよ本気になったって感じです。

コルベットのコクピット
アルカンターラをぜいたくに使ったコクピット。日本へは右ハンドルも入ってきますよ。

車中もイタリアっぽいですね。内張は全部アルカンターラで超上質になりました。助手席なんか飛行機のビジネスクラスみたい。ウン、やっぱりエンジン車でこーいうのがいいな! ノーズがドーン!という感触がないから今までのコルベットとは雰囲気が違います。

ルーフを外すふたり
外したルーフはリヤトランク部にすっぽり収まります。やっぱり外したほうが気持ち良さそう!

これ、安いんだよね! で、このクルマはエンジンがNA V8なのでパワーは500psくらい。でも最近はオレも贅沢言わない! エンジンだったらもうなんでもいい! 電気じゃなかったらなんでもいい!! でも電気も好きになってきた!? ちょっとね(笑)。

楽しそうな清水さんと石井さん
やっぱりガソリン車最高! V8 NAの清々しさを味わいたいね。

このコルベットは昔からあるスモールブロックだから、絶対にエンジンは気持ちいい! 圧縮比11.いくつか?でNAだけど、ただターボを取っただけではなくて、相当凝ったNAだよね。コルベットはかえってNAのほうがいいかも。ポルシェもフェラーリもターボばっかりだから。

あ、このクラス、マクラーレンもターボだからNAないわ! V8 NAがない!! アストンマーチンも無くなっちゃうし、レクサスLC、あとはアウディV10とか。

シボレーのV8エンジン
V8でもOHVなので、エンジンは小さいです。

でもこれ、スーパーチャージャーが付くと1000psクラスに近づいちゃいますね。NAの清々しい回転の上りを楽しむなら、NAのほうがかえっていいよね。速過ぎないし。

やっぱりエンジンはOHVだから、シリンダーヘッドが小さいし低いですね。相当フロントに寄っています。なんだか初代NSXみたいな雰囲気じゃない? 初代NSXの進化版みたいだから、意外とNSXオーナーが来るかもね。乗り換えにいいかも! GMホンダだし。

こうなるとGMにF1に出て欲しいな!って思っちゃうね。エンジンはホンダが供給して。

エンジンをのぞき込むふたり
ターボでもスーパーチャージャーでもなく、NAが良さそうです!

でも、このコルベットに乗れるのは、2021年の春だそうです。でもすでに100台くらい注文が入ったそうだから、1年で1000台くらいになるか? コルベットは注目です。オレ、赤がいいな!(by清水)

(語り:清水 和夫・石井 昌通/アシスト:永光 やすの/動画:StartYourEnginesX)

真っ赤なコルベット
オレは展示されている「ゼウスブロンズメタリック」じゃなく赤がいい!(by清水)

【SPECIFICATIONS】

エンジン:6.2L V型8気筒
ミッション:8速デュアルクラッチトランスミッション/ドライバーモードセレクター
サスペンション:パフォーマンスサスペンション マグネティックライドコントロール
ブレーキ:Brembo社製ハイパフォーマンスブレーキシステム(フロント/リヤ)
その他:Apple CarPlay/Android Auto対応シボレーMyLink/Boseプレミアム10スピーカーオーディオシステム/Boseパフォーマンスシリーズ14スピーカーオーディオシステム
価格:2LT  1180万円/3LT  1400万円(共に仕様変更による価格変更の可能性あり)

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この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
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