「ワイド&ロー」が際立つボディに、120psアップの最高出力460psを盛り込んだ「TOM’S」スープラを初披露【東京オートサロン2020】

■TOM’Sが目指すのはトヨタ版「アルピナ」「AMG」!?

TOM’Sから現行モデルとなる「A90GR」スープラ、「UWG60」センチュリーのコンプリートカーが発表されました。1974年からトヨタ車、トヨタ製エンジンを使い国内外のレースシーンで活躍してきたTOM’Sは、今後10年のヴィジョンを東京オートサロンのプレスカンファレンスで発表しました。

トムス 東京オートサロン2020
TOM’Sが初公開したスープラ

ライバルとしてTOM’Sの谷本 勲社長が挙げたのがドイツの「アルピナ」「AMG」で、とくに「アルピナ」をTOM’Sと似たような歴史、企業姿勢として目指すべき姿として意識しているそう。

アルピナはチューニングのみならず、上質さを感じさせるインテリアなども特徴で、大人の高級チューニングモデルとして地位を確立しています。つまり、TOM’Sもカリカリのレーシングチューンを目指すだけでなく、高性能、ラグジュアリーといったキーワードも盛り込みたいそう。

トムス 東京オートサロン2020
TOM’Sスープラのフロントビュー

さて、アンベールされたTOM’Sスープラは、セナ、プロストの片腕と呼ばれたダンパーエンジニアの寺本浩之氏、エンジンスペシャリストの前田光彦氏、トヨタのトップガンとして有名な故成瀬氏の愛弟子である西島光義氏が開発に携わっています。

■全幅は85mmワイド、エアロダイナミクスに優れたデザインを採用

SUPER GT GT500車両と同サイズ、全幅1950mm(85mmプラス)まで拡幅されたワイドボディが目を惹く「TOM’Sスープラ」は、レースや航空機でも採用されているドライカーボン製のフロント、リヤ、サイドのディフューザーで空力性能を向上。コーナリング性能を向上させるダウンフォース生み出す「GTウイング」がリヤに装着されています。

さらに、フロントマスクを精悍にするバンパーガーニッシュでエアロダイナミクスに優れたデザインに仕上げられています。

トムス スープラ
TOM’Sスープラのリヤビュー

エクステリアは、ドライカーボン製ディフューザー、リヤウイング、フロントバンパーガーニッシュ、前後オーバーフェンダーからなる「スタイリングパーツ」をまとい、足まわりはコイルダンパーユニット Advoxのサスペンション、ブレンボ製6ポットブレーキキャリパー(380mm ブレーキローター)を装着。排気系は、エキゾーストシステム「トムス・パレル」、EXマニホールドが装備されています。

トムス スープラ
アルミホイールはオプション

エンジンは、チューニングコンピュータT.E.C.Ⅱ、強化サクションパイプ、大型ヒートエクスチェンジャー、ハイフロータービン、ハイブロータービンを搭載。なお、最高出力はノーマルよりも120psアップの460psに達し、最大トルクは578.6Nmとなっています。

トムス スープラ 東京オートサロン2020
TOM’Sスープラのインテリア

インテリアは、ドライカーボン製ガーニッシュ、フロアマットなどを装着。オプションでフルバケットシート、アルミホイールを用意。

トムス スープラ
TOM’Sスープラのバケットシート(オプション)

ボディカラーは、ホワイトメタリック、アイスグレーメタリック、ブラックメタリック、プロミネンスレッド、ライトニングイエローの5色。オートサロンで披露されたのは特別色の「LEGEND GREEN(ライムグリーン)」。

トムス スープラ 東京オートサロン2020
前後オーバーフェンダーを装着

気になる価格は、1423万円〜(予価・消費税別)で、台数は限定99台となっています。なお、納期はトヨタ・スープラの納期プラス1〜2か月程度だそうです。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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