■ベントレー初の4WSも採用
エクステリアは垂直のバーチカル・ベーン、グロスブラックのラジエーターマトリクスが目を惹く顔つきがインパクト大。ボディ先端には、キーレスと連動する格納式「フライングB」マスコットが配置されています。なお、このマスコットはベントレーでは5代目だそう。
サイドビューは、スーパーフォーミングと呼ばれるボディのアルミニウム加工により、複雑なデザインを可能としていて、ベントレーお馴染みのパワーライン、ハウンチラインにより特徴づけられています。リヤは、「B」を象ったテールランプ、12気筒エンジン車の証しである横長のテールパイプフィニッシャーが印象的です。
インテリアはとにかくゴージャス。ドアトリムの3Dテクスチャーダイヤモンドキルトレザー、新デザインシート、新デザインセンターベント、パノラミックサンルーフ、新デザインのTSR(タッチスクリーンリモート)、非接触式ワイヤレス充電、クラウンカットウォールナットなどが新たに採用(オプション設定を含む)されています。
パワートレーンは、コンチネンタルGTと同じ6.0L W12ツインターボTSIエンジン、8速デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせで、635PS/900Nmというスペック。最高速は333km/hで、0-100km/h加速は3.8秒のハイパフォーマンスを発揮します。
ベントレー初採用となるのが、エレクトロニック・オールホイール・ステアリングと呼ぶ4WSで、アクティブAWDとベントレーダイナミックライドとの組み合わせによりハンドリングと乗り心地の良さを両立。さらに、低速域では逆位相になることで、最小回転直径(ベントレーは最小回転半径は公開していないそう)は、先代の12.10mから11.05mに小さくなっています。
駆動方式は先述したように4WD。通常走行時は「0:100」のFR状態ですが、「ドライブ ダイナミクス コントロール」によりフロントに480Nmのトルクが配分されます。
そのほか、「ベントレー マリナー」によるパーソナライゼーションも用意されていて、ロフテッドダイヤモンドレザーキルトのシートには、3Dテクスチャーのダイヤモンドレザーが配されたドアインサートなどが含まれています。
(文/写真 塚田勝弘)