■ジェンソン・バトン自らが車検場にやってきた!
メキシコ・バハカリフォルニアで行われる「SCORE BAJA(バハ)1000」オフロードイベントで、ある意味最大注目ドライバーの一人なのが、元F1チャンピオンであり、つい先日までスーパーGTでホンダNSXのステアリングを握っていたジェンソン・バトン選手です。
昨日も、駐車場で偶然にお会いできたときの気さくな様子をお届けしましたが、本日も車検場でジェンソンの姿を目にすることができました。
昨日と違って、きっちりサイドにステッカーも貼ってありました。
車検場に入ってきて、ヘルメットなどのチェックのためオフィシャルにレーシングスーツとともに預けます。オフィシャル側の日本人がチェックして返却する際ジェンソンは日本語で「ダイジョウブ〜?」というほどの日本好き。オフィシャル氏によると、喋り方もとても紳士で、ある意味レーシングドライバーの大スターらしからぬくらい丁寧だそうです。
車検場とドライバーの登録デスクは15mくらいの距離で、特に急ぐ必要もないのに、そこまで小走りで走っていきます。ややスキップ気味にも見えます。なんだか嬉しそうです。
ちなみに、SCORE BAJA 1000の車検ですが、必ずしも本人が車両を動かしたり、現場でサインする必要は絶対ではないそうです。なのに、ノリノリで普通のスタッフ同様に軽やかな動きをしていました。
大よそ手続きを済ますと、今度は自撮りで動画を撮影。ファンサービスのための録画だと思いますが、この時も終始ワクワクした笑顔。仕事柄、ジェンソンをスーパーGTでのピット裏でお見かけすることはありましたが、その時は常に真面目な顔、ある意味そんなに楽しい顔ではなかったように思えました。まあ、チームを勝利に導くために雇われたドライバーの立ち位置と、自らのためにチームを組んで参加するモータースポーツでは、それだけリラックス度は違うとも言えますし、それだけ前者での責任感も大きいと想像できますね。
そんな一連の作業を終えたところで、レンズを向けるとこれまたチームメイトとともに笑顔で対応いただきました。やはりこの時も余裕を感じられました。悪天候を吹き飛ばすようなその笑顔で、きっと、レース全体を良い方向へ導いてくれる、そんな予感すら漂わせてくれました。
(文・写真:クリッカー編集長 小林和久)