■CB400 SUPER FOURの軽快さに感心
「リターンライダーリハビリテーション」こと【RRR】連載コラム、今回は技能教習レポートの後編です。
大型二輪の教習車はホンダNC750Lでしたが、第二段階では400ccのバイクとの違いを体感するプログラムもありました。普通二輪の教習車であるホンダCB400 SUPER FOURに乗って、急制動などで違いを感じるというメニューです。
本来の目的はわかりませんが、少なくともCB400とNC750Lを比べると、制動力ではCB400が有利。フロントがダブルディスクになっている影響もあるでしょうが、明らかに短い距離で止まれます。さらにエンジンは4気筒ですから気持ちよく回ります。逆に低速で走るようなシーンでは、トルクフルなNC750Lのほうがかえって乗りやすいという発見もありました。
とはいえ、4気筒400ccエンジンの軽快さを味わうと「大型二輪の免許を取らず普通二輪で十分なんじゃないか」という気持ちが湧いてきたりしたものです。それにしても、免許の資格としては公道でも乗ることができる400ccの教習車に乗るというのは、なんともむずがゆい感覚でした。
そうこうしているうちに第二段階も進んできますが、ここでの課題は波状路でした。既定の間隔で配置されている段差のあるコースを、5秒以上かけてゆっくりと走り抜けるというものですが、まずショックを吸収するための立ち姿勢が決まりません。腰が引けてしまい、上半身で体を支えるようになってしまうので、最初の頃は手に豆ができてしまったほど。何度も転んでしまいました。
また、四輪の感覚なのか半クラッチを多用するという行為そのものに慣れることができず、どうしてもギクシャクしてしまうという状態。
しかし、集中して波状路の練習をしていると徐々に慣れてきて6秒以上でゆっくりと波状路を走れるようになってきたのでした。一方で、検定コースでは波状路の直後となる一本橋が鬼門になりつつあったのです。波状路で集中力を使い果たしてしまうのか、一本橋のタイムがどんどんと短縮されてしまい、規定の10秒以上がクリアできない状況に。
一方で、一本橋をスーッと走ると、そのあとにあるスラロームのタイムが短縮できるということにも気付いたりしたのです。本来であればメリハリをつけることが求められているのでしょうが、切り替えが難しいというのは歳のせいなのか、もともと自分自身の特性なのかわかりませんが、ともかく三つの課題を同時にクリアすることが難しいと感じたのでした。