H2のスーパーチャージドエンジンを搭載した200馬力のネイキッド「Kawasaki Z H2」【東京モーターショー2019】

●エンジンは扱いやすいようにリセッティング

カワサキモータースジャパンのブースでワールドプレミアされた注目の車両第1弾がこのZ H2。ティザー動画が公開されていましたが、やはりH2のエンジンを積んだネイキッドモデルでした。

Z_H2_Front
スタイリングはスーパーチャージャーのエアインテークダクトを生かした左右非対称になっています。

ご存じのとおりH2はスーパーチャージャーで過給された水冷並列4気筒998ccのエンジンを積む超ド級のスーパースポーツバイク。そのエンジンを日常でも扱いやすいように、特に低中速回転域での加速感を重視してリセッティングして搭載した200psのフラッグシップネイキッドが「Z H2」です。

Z H2 Rear
車体はZシリーズ共通の「Sugomi」デザインの系統です。

Zシリーズのイメージを踏襲したデザインながら、左右非対称デザイン、フレームマウントのヘッドライトなどで、従来モデルとは一線を画す斬新なスタイリングになっています。

Z H2 FrontBrake
フロントブレーキはブレンボ製のキャリパーがついています。

先進的なフロントサスペンション「SSF-BP」を採用し、軽快なハンドリングを実現するいっぽうで、新設計のトレリスフレームは、スーパーチャージドエンジンのパワーをしっかり受け止める剛性を備えています。

Z H2 EX Mani
エンジンはネイキッドに合う特性にチューニングされているようです

また、走行条件に合わせてトラクションコントロールや出力特性を設定できるインテグレーテッドライディングモードをはじめとした先進的な電子制御技術や、フルカラーTFT液晶のメーターパネル、スマートフォン接続機能など、ネイキッドモデルのフラッグシップにふさわしい、高度な機能も採用されています。

Z H2 Flame
緑色に塗装されたフレームが目立ちます。
Z H2 Muffler
マフラーも大型で高級感のあるものが採用されています。

[Z H2]

エンジン種類:水冷4ストローク並列4気筒/DOHC4バルブ
総排気量:998cc
内径×行程:76.0mm×55.0mm
最高出力:147.1kW(200ps)/11,000rpm
最大トルク:137N・m(14.0kgf-m)/8,500rpm
全長×全幅×全高:2,085mm×810mm×1,130mm
シート高:830mm
車両重量:239kg
燃料タンク容量:19L

(まめ蔵)

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まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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