新型ホンダ・フィットが世界初公開&2020年2月に発売! 新開発2モーターハイブリッドを搭載【東京モーターショー2019】

■4代目となる新型ホンダ・フィットは5つのタイプを設定

 10月23日から始まった東京モーターショー2019のプレスデーにおいて、ホンダは新型フィットをアンベールしました。発売は2020年2月を予定しています。

新型ホンダ・フィットの発表
東京モーターショーの会場に現れた新型フィット。

 ハイブリッドモデルには、2モーターハイブリッドシステムを、ホンダのコンパクトカーとして初搭載しました。今後、ハイブリッドモデルは「e:HEV(イーエイチイーブイ)」の名称で展開されます。

 4代目となる新型フィットが目指したのは、グローバルで通用する新しい時代のコンパクトカーです。歴代のモデルで継承されている広い室内空間や使い勝手のよさはそのままに、新しいクルマづくりの考え方として、数値では表せない「感性価値」を追求したと謳っています。

 ユニークなのは、ユーザーのライフスタイル・ライフステージに合わせて選択できる5つのタイプがラインナップしていること。

・BASIC(ベーシック)
デザイン性と快適性を備えた基本のタイプとして、やわらかな表情をつくるフロントフェイス、シームレスで流れるようなフォルムなど、親しみを感じさせるシンプルなデザイン。

フィットベーシックの外観
フィットベーシックの外観。

フィットベーシックのインパネ
フィットベーシックのインパネ。
フィットベーシックのシート
フィットベーシックのシート。

・HOME(ホーム)
良質な素材を用いたナチュラルな風合いの織物のシート、本革ステアリングやプライムスムースのソフトパッドなど、全体のカラーや素材を揃え、質感が高くリラックスできるこだわりの空間が特徴。

フィットホームの外観。
フィットホームの外観。

フィットホームのインパネ
フィットホームのインパネ。
フィットホームのシート
フィットホームのシート。

・NESS(ネス)
気分が盛り上がるカラーコーディネートとともに、シートとインパネソフトパッドの表皮に撥水性の高い素材を採用。ドライブをよりいっそう楽しめるよう、フィットネススポーツのような、軽快でファッショナブルなタイプ。

フィットネスの外観
フィットネスの外観。

フィットネスのインパネ
フィットネスのインパネ。
フィットネスのシート
フィットネスのシート。

・CROSSTAR(クロスター)
街にもアウトドアにも似合うCROSSTAR専用のエクステリアデザインと大径タイヤを採用。インテリアには、シートとインパネソフトパッドの表皮に撥水性の高い素材を採用するなど、コンパクトでありながらタフなイメージを高めています。

フィットクロスターの外観
フィットクロスターの外観。

フィットクロスターのインパネ
フィットクロスターのインパネ。
フィットクロスターのシート
フィットクロスターのシート。

・LUXE(リュクス)
優雅で心地よい時間が過ごせる空間を目指し、質感や手触りのよさを追求した専用の本革シートを標準装備。エクステリアには、プラチナ調クロームメッキや専用デザインの16インチアルミホイールを採用し、上質感を高めています。

フィットリュクスの外観
フィットリュクスの外観。

フィットリュクスのインパネ
フィットリュクスのインパネ。
フィットリュクスのシート
フィットリュクスのシート。

●視界、座り心地、乗り心地、使い心地の4つにこだわる

 また、新型フィットでは、「4つの心地よさ」もアピールポイントとなっています。具体的には、以下の通りです。
・心地よい視界
フロントピラーを従来とは異なる断面構造にするとともに、万が一の衝突時にはボディーへ荷重を流す構造を採用。十分な衝突安全性能と、ワイドで優れた視認性を両立。

またインテリアパネルは水平・直線基調のデザインにするとともに、車内からはワイパーを見えにくくすることで、運転時の心地よい視界を実現。

・座り心地
フロントシートには、上級セダンへの搭載も見据えて新しく開発した、新世代のボディースタビライジングシートを採用。身体をしっかり保持する面支持構造とすることで長時間ドライブでも疲れにくく、やわらかな座り心地を実現したシート構造を採用。

リアシートは従来同等のシートアレンジとし、大人がストレスなく座れる広さと厚みのあるパッドを採用することで、上級セダン並の快適な座り心地を実現。

・乗り心地
小型化した2モーターハイブリッドシステムにより、日常シーンのほとんどをモーターでなめらかに走行。優れた環境性能とともに、心地よい走りと力強い加速で、快適な乗り心地を提供。

・使い心地
歴代フィット同様の広い室内空間は継承しつつ、普段の生活から長距離ドライブまで、乗員みんなが快適に過ごせるよう、ストレスなく使える収納レイアウトなど、移動をサポートする使い心地を提供。

●さらに進化した安全装備。コネクトサービスもスタート

そして、現代のクルマには欠かせない安全運転支援技術もさらに進化しています。「Honda SENSING(ホンダ センシング)」には、前方を広角に検知するフロントワイドビューカメラを新たに採用。車両前後に装着された計8つのソナーセンサーとの組み合わせにより、ホンダ車としては初めて近距離衝突軽減ブレーキを追加、全タイプで標準装備としました。

ホンダ車専用車載通信モジュール「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」を日本初搭載したのも話題です。スマートフォンによるリモート操作や、事故などの緊急時にクルマ自体が緊急サポートセンターに繋がり、迅速で的確な対応が可能となるトラブルサポート、そして異常を検知した際にガードマンを派遣できるHonda ALSOK駆けつけサービス、これらのサービスを提供する「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータル ケア プレミアム)」が新型フィットから展開されていきます。

(長野達郎)