メインユーザー層を意識し安全装備を充実させた10代目カローラ【新型カローラ登場記念】

●車名をカローラアクシオに変更した10代目

2019年9月17日、通算12代目となる新型トヨタカローラが登場したのを記念して、50年以上に渡ってマイカーとして人気を誇っているカローラの歴史を振り返るこの企画。今回は2006年に登場した10代目カローラです。

10代目カローラ外観02
伸びやかさがあり躍動感を感じさせる外観デザイン

ワンセグと言われる地上デジタル放送が始まる一方で、ハイウェイカードが廃止されるなど、社会のスリム化が進んだ2006年。この年の10月にカローラはフルモデルチェンジを行い、通算10代目となる4ドアセダンのカローラアクシオとステーションワゴンのカローラフィールダーが登場しました。

車名をカローラアクシオに変更した10代目モデルは、「新しい尺度でのクルマづくり」をコンセプトに、コンパクトカーの既成概念にとらわれることなくユーザーのニーズを採り入れて、カローラの資質である堅実な基本性能と上質感を深化させることを目指して開発されました。

10代目カローラ外観02
リアトランクの位置を高く設定しスポーティ感を演出
10代目カローラ内装01
後退時にディスプレイに後方カメラの映像を映し出す

具体的に挙げると、カローラアクシオにはドライバーの駐車時における負担を軽減させるために、バックモニターを全車に標準装備しています。また、カローラフィールダーは当時世界初となるワンタッチ式格納リアシートを採用。さらに、駐車時や車庫入れなどの後退時にステアリング操作を支援し、駐車を補助する最新のインテリジェントパーキングアシストや衝突時の被害軽減を図るミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムを採用しています。

外観デザインはトヨタ車のデザインフィロソフィー「VIBRANT CLARITY」に基づき、コンパクトでありながら、伸びやかさを感じさせる躍動感ある外観デザインを採用。またインテリアは優れたパッケージングにより、取り回しに優れたボディサイズとゆとりが感じられる快適な空感を実現しています。

10代目カローラ外観04
スポーティさに磨きを欠けたフィールダーの外観デザイン
10代目カローラ外装05
リアシートにワンタッチで格納するリアシートを採用し利便性を向上

搭載されているエンジンはカローラアクシオ、カローラフィールダー共通で、1.5L直列4気筒DOHCと1.8L直列4気筒DOHCの2種類。トランスミッションはCVTを中心に1.5L車にのみ5速MTを用意しています。駆動方式はすべてのエンジンにFFと4WDを用意しています。

安全装備は先ほども紹介したプリクラッシュセーフティシステムやインテリジェントパーキングアシストに加えて、先行車と走行レーンを認識して、設定車速内において先行車との車間距離を走行速度に応じレレーダークルーズコントロールを設定しています。

車両価格は4ドアセダンのアクシオが140万7000円〜218万4000円、カローラフィールダーは151万2000円〜222万6000円です。140カ国以上の国と地域で販売され、累計の販売台数が3000万台を超える21世紀をリードするベストセラーカーに相応しい走行&安全性能を実現しています。

(文:萩原文博、写真:トヨタ自動車)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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