フランクフルトショー’19への日系ブランド出展がホンダ1社のみだった理由とは?

●本命は東京モーターショー2019? フランクフルトへの出展はホンダのみだったのは?

フランクフルト国際モーターショーと言えば、世界最大の規模でお馴染みのモーターショーですが、近年ではショーカーの出展が激減しているそうです。多くのブランドが不参加で展示物も大幅に減少。日本の出展メーカーはホンダのみの状況で、フランクフルトショーの主役は電動化に伴う車両パーツの展示に置き換わっています。

欧州の環境規制ではCO2排出量を現行の120.5g/1キロ走行 → 95gに削減しなければならず、未達の場合は罰金が課せられ、2021年には全ての新車が基準適合を義務付けられます。

環境規制の目標達成には、乗用車のEVシェアを2021年までに現状の3倍に、HVのシェアを5倍に引き上げる必要があるようです。

こうした情勢の中、今回、ホンダと独・VW(フォルクス ワーゲン)が新型EVを披露しました。

今回のショーで欧州メーカーがEVのニューモデルを発表することで厳しい環境規制への対応策を示す一方、日本のカーメーカー(ホンダを除く)は現実味のあるEV以外の出展を控えたようです。

とは言え、今秋日本で開催予定の東京モーターショー2019では、各メーカーから多くの出展車が登場することを期待したいものです。

Avanti Yasunori・画像:HONDA, VW)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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