●子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門でキッズデザイン賞を受賞
魂動デザインのさらなる「深化」を掲げてデビューした「MAZDA3」。マツダによる子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン「子どもを死角から守る前方視認性」が、第13回「キッズデザイン賞(キッズデザイン協議会)」を受賞しました。
同社がキッズデザイン賞を受賞するのは、2014年の「子ども視点で開発するMAZDA TECHNOLOGY FOR KIDS」(内閣総理大臣賞)以降、6年連続になります。
キッズデザイン賞は、「子どもが安全に暮らす」「子どもが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という3つのデザインミッションを実現するための優れた製品、空間、サービスを選び、広く社会へ伝えることを目的とした顕彰制度。受賞作品には「キッズデザインマーク」の使用が認められます。
マツダは今回、子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門で「子どもを死角から守る前方視認性」が受賞。同社は、2014年の受賞以降、安全性向上のため地道に開発を継続し、「MAZDA3」において前方視界を広く素早くクリアにするために進化したワイパーと、運転席から見えるAピラーの太さや形状を細かく作り込み死角が広がらないようなAピラーの造形を採用しています。
従来、ワイパーに関して、雨天時の運転席側Aピラー付近の拭き残しや、ウォッシャー液噴射による一瞬の視界不良、ワイパー不使用時の視界のさらなる拡大が課題だったそうで、「MAZDA3」ではワイパー払拭範囲の拡大、新採用のワイパーアームからのウォッシャー液噴射機構、ワイパー不使用時にボンネット下へワイパーを完全に格納することにより、こうした課題を克服したとしています。
また、従来のAピラーとドアミラーの配置の工夫に加えて、Aピラーそのものの形状を見直し、これまで以上に広い視界を確保することに成功しています。
マツダの魂動デザインは、その流麗なフォルムゆえにドライバーの視界、とくに後方視界の狭さも気になるところです。後方視界はカメラに任せるのではなく、こうした地道な取り組み、そして受賞により、全方位確かな視界が得られ、デザインとの両立が図れるモデルの登場も期待したいものです。
(塚田勝弘)