ウッド調を取り入れて居心地良さをアップ。ホンダの販売店舗が来年6月から「Honda Dealer Concept 2.0」に生まれ変わる

■外観もホンダのロゴと白い壁が目立つデザインへリニューアル

自動車業界では、「CASE(ケース)」と呼ばれるキーワードが頻繁に使われています。Connected(コネクティッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(カーシェアリング/シェアリング)、Electric(電気自動車/EV)の頭文字を取った造語で、ダイムラーが最初に提唱したものです。

自動車は、所有するものではなくシェアするもの。そんな考え方が、これからはもっと増えていきそうです。

となれば、新車販売店もこれまでと同じやり方を踏襲していては生き残ってはいけません。トヨタ自動車が全店舗で全車種の取り扱いを開始するなど、新車販売店においてもすでに変革の嵐は吹き荒れています。

ホンダ・ディーラー・コンセプト2.0
「Honda Dealer Concept 2.0」により店舗を一新するホンダ

ホンダもこうした環境変化に対応すべく、国内四輪車販売店「Honda Cars(ホンダ・カーズ)」の店舗デザインを刷新することを決断。新しい店舗デザインコンセプト「Honda Dealer Concept 2.0(ホンダ・ディーラー・コンセプト2.0)」(以下、HDC2.0)を導入し、2020年6月より次展開すると発表しました。

ホンダが3つの販売チャネル(プリモ・クリオ・ベルノ)を「Honda Cars」へ統合して、全車種の取り扱いをスタートしたのは2006年のこと。この時、店舗も白を基調としたデザインに刷新されました。

今回発表された「HDC2.0」では、顧客とのコミュニケーションの場として今まで以上に重要である店舗の質を向上させ、ユーザーとの絆をさらに強くすることを目的にしています。これを実現するためのキーコンセプトは「お客様が居心地良いと感じる場所」「ホンダ・ブランドの魅力を体感できる場所」「従業員全員が輝き誇りを持って働ける場所」の3点です。

店舗の外観デザインは、Honda Carsのイメージカラーである「白」を濃いグレーで囲んでいます。こうすることで店舗正面のHondaロゴと白い壁面がより際立つようになりました。また、ショールーム周辺にウッド調部材を採用することで親しみを感じてもらい、店舗への入りやすさの向上を目指したそうです。

ホンダ・ディーラー・コンセプト2.0
「Honda Dealer Concept 2.0」により明るいウッド調店舗に生まれ変わる

店舗内装も明るいウッド調とすることで居心地の良さを演出します。また、「ホンダ」のブランドを体感できる空間を各所に用意するほか、洗練されたサービスピットデザインなどを採用するとのことです。

「HDC2.0」は、2020年6月から新車販売店舗に順次展開されるとともに、中古車販売店舗の「U-Select(ユー・セレクト)」店舗にも順次展開されます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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