●今年は「新生」東京モーターショーの第1回。業界・業種を超えた一大イベントとして開催
2年に1度開催される東京モーターショー。2019年は10月24日(木)〜11月4日(月・祝)までの12日間の日程で開催されます。
会場は従来の有明エリア(東京ビッグサイト)に加えて、青海エリア(いわゆるお台場周辺)、シンボルプロムナード公園も含まれ、各会場で多彩なコンテンツが用意されます。
中国などの一部地域を除き、先進国ではモーターショーの存在感が低下していて、東京モーターショーも例外ではありません。そこで、主催者の日本自動車工業会では、自動車業界だけでなく、業界・業種を超えて開催する「新生東京モーターショーの第1回目」と位置づけています。
今回のテーマは、「OPENFUTURE」で、業界を越えて世界7か国・総勢186の企業と団体が参加予定(7月30日時点)。コア層と呼ばれるクルマ好きの方はもちろん、まだ免許証を取得できない若い層にとくに来て欲しいという想いから、高校生以下無料としているのが特徴で、子ども連れのファミリーなどにも関心を持ってもらいたいとしています。
その一環として、青海展示棟では、キッザニアとのコラボによりモーターショー会場に子どもたちが働く街が出現するなど、子ども向けの企画も用意されています。
クルマ好きにとって気になるのは、輸入車ブランド(インポーター)の出展でしょう。今回は、ルノー、アルピナ、メルセデス・ベンツ、スマートの4ブランドのみとなっています。出展を見送る理由としては、モーターショーおよび東京モーターショーのプレゼンス低下が大きいようです。
それでも新生東京モーターショーの第1回目として位置づける日本自動車工業会の意気込みは十分で、上記以外にも多彩なコンテンツが用意されています。
青海エリアと有明エリアをつなぐシンボルプロムナード公園(OPEN ROAD)に無料エリアを設け、幅広い層(とくにこれから自動車ユーザーになる若年層)に東京モーターショーを気軽に楽しんでもらいたいとしています。
この全長1.5kmにわたるモーターショーのシンボルロード「OPEN ROAD」では、最新の 小型モビリティに乗ったり、普段見ることのできない「陸・海・空」などのモビリティを間近で感じられたりします。
試乗できるのは、電動キックボードをはじめ、立ち乗り型や座り乗り型、車いす型のパーソナルモビリティ、トヨタの超小型EVのi-Roadなど。展示車両として、スズキ・ジムニー・サバイブ、トヨタ・TS050およびヤリスWRC、BRPのCan-AM SPYDER、ホンダ・NSX GT3をはじめ、キャンピングカーや東京オートサロンとの連携によるカスタムカーなどが用意されます。
なお、試乗体験は東京モーターショーの入場チケットが必要です。
さらに、青海エリア近くに設けられるDRIVE PARKも無料エリア。モータースポーツジャパンとの初連携もあり「クルマ・バイク本来の楽しさ」体感エリアとして用意されています。なお、こちらの試乗・同乗体験にも東京モーターショーの入場チケットが必要です。
お台場のMEGA WEB(メガウェブ)会場で開催される「FUTURE EXPO」も無料エリア。NTT、パナソニック、NEC、富士通をはじめとするオリンピック・パラリンピックなどのほか、61社の企業・団体が参加し、最先端技術やサービスの展示や試乗など100以上の展示を用意。4〜5年先の近未来の暮らしが感じられるゾーンになっています。
無料エリアだけでも十分に楽しめる東京モーターショー2019ですが、普段できない試乗体験も考えると、入場チケットはぜひ手に入れたいものです。
また、FAI公認のドローンレースが国内で初めて開催されるほか、「e-Motorsport」の「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」 、都道府県対抗U18全日本選手権、GR Supra GT Cupなどのワンメイクレースなど「e-Motorsport」も開催されます。
( 文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、日本自動車工業会)