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■アフターパーツの主流はペダルの踏み込み監視
・急なアクセルワークを検知し、操作をキャンセルする
アフターパーツメーカーによる装置は、カンタンにいうとブレーキを踏むような踏み方でアクセルを踏んでしまっても、それをなかったコトにできるという仕組みのものが主流となります。
低速時のアクセルペダルの開度と踏み込み速度を監視し、一定の条件になった場合、アクセルからの信号をキャンセルすることによって、踏み間違いによる急発進を抑制します。
これは、停止時や低速時にブレーキペダルを奥まですばやく強く踏むことはあっても、アクセルペダルをそこまですばやく深く踏み込むことはないという前提から来ています。そういった操作がアクセルペダルに対して行われた場合に、その操作を踏み間違いとみなして、キャンセルするということになります。
ペダルの見張り番Ⅱ/データシステム
・適合車種
国産車約200車種
・価格
4万円+税(工賃込み)
オートバックス専売となっているデータシステムのペダルの見張り番は、アクセルおよびブレーキハーネスに接続する装置です。10km/h以下での前進・後退時に、アクセルの急な踏み込みと、アクセル&ブレーキの同時踏み込みを防止します。
危険な動作をキャッチすると、アクセル信号を解除して急加速を抑制し、アクセルを戻すまで点滅とブザーで知らせます。
基本的にエンジン始動とともにオンになり、上り坂などでアクセルの踏み込みが必要な際は、ボタンを押すことで、次にアクセルを戻すまでキャンセルすることができる設計になっています。
なお、感度は5段階で、防止機能が稼働した回数を記憶しておくこともできます。200車種近い国産車に取り付けが可能です。オートバックスでの取付工賃を含めて、税込み4万円とのことです。
オートバックスでは前モデルの「ペダルの見張り番」も併売しており、こちらは感度の調整機能が3段階になり、オフスイッチが付いていないものになります。価格は3万円+税(工賃込み)となります。
誤発進防止システムS-Drive/サン自動車工業
・適合車種
電子スロットル車用 国産約200車種
スロットルワイヤー車用 普通車用、軽自動車用があり
・価格
3万円+税(工賃別)
サン自動車工業の誤発進防止システムS-Driveは、最近主流となっている電子スロットル車のほか、スロットルワイヤーを用いたモデルにも対応しているのが特徴です。停車からの加速時の0〜8km/h、減速時の16〜0km/hへの範囲で、急なアクセルの踏み込みをした際に、システムが作動します。
システムが作動すると、電子スロットル車の場合はアイドリング(ニュートラル)制御になり、スロットルワイヤー車の場合はエンジンストップをします。また、システムが作動したことを聴覚的・視覚的に確認できるよう、警告音とランプ点滅で運転者に知らせます。
適合車種は電子スロットル車用が国産の約200車種。スロットルワイヤー車用は普通車用と軽自動車用があります。いずれも、本体価格は3万円+税。詳しい適合や工賃などは、同社サイトにある取リ扱い販売店マップにて最寄りの取扱店に問い合わせしてみてください。
リバースリミッターハーネス/シエクル
・適合車種
レスポンスブースターフルオート等ハーネス対応機種の適合車種
国産・輸入車を含め約350車種
・価格
同社スロットルコントローラーのオプションハーネス
1000円+税
※スロットルコントローラー本体が別途必要
シエクルでは、同社のスロットルコントローラーであるレスポンスブースターフルオートおよびオーバーテイクブースターのオプションパーツとして、リバースリミッターハーネスを設定。これは、バック時にアクセル開度が20%以上開かない後方誤発進抑制制御が働きます。なお、レスポンスブースターフルオートで適合車種は国産・輸入車を含めて、約350車種となっています。
■積極的予防のためにパーツ導入も一手
・日頃からペダル位置を含めたドライビングポジションの確認も
今回紹介した装置の多くに共通することは、最終的に止まるためにはドライバーがブレーキ操作をしなければならないことです。
これにはブレーキを踏む、パーキングブレーキを使う、変速をPレンジなどに入れる等の動作が必要になります(スロットルワイヤー車でサン自動車工業の誤発進防止システムS-Driveを使った場合はエンストするので制動がかかる可能性は高いです)。
クルマ側の機能としては、衝突被害軽減ブレーキシステム(プリクラッシュセーフティシステム)が担うものとなり、現状ではメーカーによる車種ごとの設定に限られ、アフターパーツでは販売されていません。
最後には自らの足をブレーキペダルに踏み変えて制動することが重要となります。
予防安全のために、自分にあった「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を装着しつつ、安全な場所でブレーキを強く踏む練習などをしてみるのもいいかもしれませんね。