新型ランドローバー・ディフェンダーがケニアのボラナ野生保護区での任務に従事

●過酷なプログラムをこなし、新型ディフェンダーの性能の高さを証明

日本にも正規導入される可能性が高い新型ランドローバー・DEFENDER(ディフェンダー)。最近は正規導入されていませんでしたが、「ディフェンダー110」などのモデルが何度か限定で販売されてきました。

2019年6月4日、ランドローバーは、新型ディフェンダーの最終フィールドテストをアフリカ野生動物保護組織「Tusk Trust(タスク・トラスト)」の協力のもと、ケニアのボラナ野生保護区で実施したと発表。アフリカのライオン保護活動を支援しながら、すべての過酷なプログラムが完了し、新型ディフェンダーの開発が順調に進んでいると報告しています。

今回のテストに使用された新型ディフェンダーのプロトタイプ車両は、専用開発された「シュノーケル」タイプのエアインテークを装備して、外観にはユニークなカモフラージュが施されています。今回、1万4,000ヘクタールにおよぶボラナ野生保護区で、首輪型の無線発信装置を付けたライオンの追跡や資材の運搬に使用されたそうです。

このテストプログラムはかなり過酷なものだそうで、「Tusk Trust」の野生動物管理チームがディフェンダーで河川を渡ったり、重い資材などを積載したトレーラーを牽引したりして、過酷な地形を走破する一連の実地テストを実施。さらに、沈静した雄ライオンに近づき、故障した追跡用首輪の交換作業でも活躍しています。

ボラナ野生保護区には、平原や深い轍のできた道、岩だらけの急な坂、ぬかるんだ川岸、密林などがあり、新型ディフェンダーのオールラウンダーな走破能力が実証されたとしています

ジャガー・ランドローバーのビークルライン・ディレクターであるニック・コリンズは「新型ディフェンダーのテスト、開発は順調に進んでいて、同社のパートナーであるTusk Trustとの連携により、ケニアで貴重なパフォーマンス・データを収集することができました。ボラナ野生保護区には、過酷な環境が数多く点在しており、新型ディフェンダーのオールテレイン走破能力を極限までテストするのに完璧な場所でした」とコメントしています。

日本での発売時期や価格などは未定。正規導入が期待される新型ディフェンダーの動向に注目です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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