●新型Mazda3の「SKYACTIVE-X」に搭載される「M Hybrid」
東芝は、自社製の二次電池「SCiB」が新型MAZDA3のマイルドハイブリッドシステム「M Hybrid(エムハイブリッド)」用バッテリーとして採用されたと発表しました。
Mazda3の2.0Lガソリン「SKYACTIVE-X」に搭載される「M Hybrid」は、減速エネルギーの回生やモーターによるエンジン駆動のアシストにより、燃費性能向上に貢献する技術。
回生された減速エネルギーは東芝の「SCiB」に蓄電されます。このため、メルセデス・ベンツなどの欧州勢も積極的に採用している「ベルトドリブン・インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター」を搭載。ベルト式ISG/もしくはBSGとも呼ばれるシステムが電力に変換し、24Vのリチウムイオンバッテリーに蓄電を行ないます。なお、欧州勢は48Vを使うのが一般的になっています。
東芝の「SCiB」は、負極にチタン酸リチウムを採用したことで、急速充電性能、長寿命性能を有し、急峻なエネルギーの入出力が必要なマイルドハイブリッドシステムのバッテリーに適しているそうで、これらの性能が評価され「SKYACTIVE-X」への採用に至ったそう。
東芝によると、リチウムイオン二次電池である「SCiB」の需要は拡大していて、設備投資とアライアンスにより製造能力を拡充。国内では、現在の製造拠点である柏崎工場に加え、横浜事業所内に製造拠点の新設を計画。海外では、スズキ、デンソーとの合弁によるインドでの工場設立が進められています。また、JR東海の次期新幹線車両「N700S」の確認試験車の補助電源用バッテリーに採用されるなど、ニーズが拡大しています。
(塚田勝弘)