MAZDA3の商品改良では、全グレードの足まわりを改良。先進安全装備もアップデート

■CX-30、MX-30の知見が盛り込まれたフラットライドな乗り心地に期待

2020年11月19日、MAZDA3が初めての商品改良を受け、同日発売されました。

新世代ガソリンエンジン「e-SKYACTIV X」、人気の1.8Lディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 1.8」をソフトウェアのアップデートで出力とトルクの向上が図られています。「e-SKYACTIV X」は既存車向けに無償のソフトウェアのアップデートも検討しているそうで、動力性能の向上により走る喜びをさらに高めるのが狙いとしています。

マツダ3
MAZDA3のエクステリア

さらに、ファストバック(ハッチバック)の2.0Lガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」に6MTが新たに設定されています。

今回の一部改良は、上記パワートレーンのパワーアップだけでなく、全グレードのサスペンションにも手が入れられています。コイルスプリングやショックアブソーバーの特性の改良により、サスペンション全体をより滑らかに動かすことで、路面から車内に伝わる振動を抑制し、ダイナミクス性能と乗り心地を向上したそう。

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MAZDA3ファストバックのエクステリア

フロントサスペンションは、スプリングとバンプストッパーの特性変更、ダンパーには減衰特性の変更が盛り込まれています。リヤサスペンションでは、ダンパーの特性変更が行われ、よりフラットライドな乗り味が得られたとしています。今回のサスペンションの改良には、MAZDA3よりも後からリリースされたCX-30、MX-30の知見が盛り込まれたそう。

また、先進安全装備のアップデートも図られています。追従走行機能とステアリングアシスト機能により、高速道路や自動車専用道路の渋滞時などに運転疲労の軽減をサポートする車線中央維持機能の「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」の作動上限車速が55km/hから高速域まで引き上げられています。

マツダ3
MAZDA3セダンの外観

さらに、アダプティブクルーズコントロールである「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)の加減速制御をよりドライバーの特性に合わせて滑らかに変更。こうした改良によりロングドライブでの快適性が高まり、渋滞時などの疲れを抑制。

そのほか、「100周年特別記念車」「2020 ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー(WCDOTY)受賞記念モデル」も設定されています。主な特徴は、100周年特別記念車と共通で、ボディカラーは「ソウルレッドクリスタルメタリック」。

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「100周年記念車WCDOTY記念モデル」には、専用オーナメントを用意する

後者には、WCDOTY受賞記念モデル専用オーナメントが購入記念品として納車時に進呈されます。

MAZDA3の価格帯は、222万1389円~368万8463円。MAZDA3「100周年特別記念車/100周年記念車WCDOTY記念モデル」は289万3869円~397万3343円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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