フェラーリは2019年第1四半期決算発表において、姉妹ブランドであるマセラティへのエンジン供給を2021年から2022年をめどに終了することを発表しました。
フェラーリは、マセラティに対し1993年にFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)傘下に入って以降、同ブランドの「ギブリ」「クアトロポルテ」「レヴァンテ」「グランツーリスモ」「グランカブリオ」などに、V6エンジンとV8エンジンを供給してきました。
フェラーリが2016年にFCAグループを分離・独立した後もそれは継続されており、マセラティにとっては、ラインアップのほとんどがフェラーリから調達しているわけです。それが事実なら、2021年以降のマセラティが不安になります。
しかしフェラーリは「我々には契約があり、次回終了時には更新されない」と発表。どうやら断りの入れたのはマセラティのようです。
マセラティでは、現在でもフェラーリ製3.0リットルV型ツインターボエンジン、3.8リットルV型8気筒ツインターボエンジン、4.7リットルV型8気筒NAエンジンを採用しており、今後は自身で新開発するか、FCA傘下の他メーカーからエンジンを調達するのかという選択を迫られそうです。
但し、マセラティはこの別れが内燃機関エンジンの終了を示すことにはならないと断言しています。
(APOLLO)