2014年(平成26年)はトヨタノア/ヴォクシー/エスクァイアをはじめ、日産スカイライン、マツダデミオ、スバルWRX STI/S4、レクサスNXなどが登場しました。また軽自動車ではアルト、日産デイズルークス/三菱eKスペース、そして軽オープンカーのダイハツコペンなどが発売されました。そして、この年の1台として取り上げるのはFCVのトヨタMIRAIです。
2014年11月に発表されたトヨタMIRAIは世界初のセダン型の燃料電池自動車量産モデルとして登場しました。水素を燃料として自動車に積まれたFCスタックなどにより電気を発電し、モーターを駆動させて走行します。そして排出されるのは水だけというクリーンさが特徴です。
水素の充填時間は約3分で、JC08モードで約650kmの走行が可能ですが、まだインフラの整備が整っていないため、フルで性能を発揮できないのが残念なところです。乗車人数は4人乗りで、モーター駆動よる低回転域からのパワーと高い静粛性はほかのクルマでは味わえません。
MIRAIの中古車の現在の流通台数は13台で、3カ月前ほぼ変わらない状況となっています。一方の平均価格は3カ月前が約310万円でしたが、現在は約270万円と一気に40万円の値落ちを記録しています。相場は値落ちしているものの、平均走行距離は0.8万kmまで減っているので、走行距離とは関係なく値落ちしています。
MIRAIの中古車価格帯は約239万〜約319万円(応談を除く)。走行距離は最も多くても4.1万kmで、大半は1.5万km以下となっています。インフラの問題はありますが、新車時価格を考えるとスゴイ割安です。
(萩原文博)