2002年(平成14年)には新時代の高級車として日本だけでなく、海外でも人気の高い初代トヨタアルファードが登場。ライバル車の日産エルグランドもほぼ同時に発売されました。海外から輸入されたヴォルツや復活した日産フェアレディZ、かつての名車の名前を受け継いだコンパクトカーの三菱コルトが登場しました。その中で取り上げるのは新世代マツダの幕開けを告げたアテンザです。
2002年5月に登場したアテンザはシャシー、エンジンなど新開発されたモデルで、スポーツと呼ばれた5ドアハッチバック、4ドアセダン、ステーションワゴンの3つのボディタイプを設定しました。
中でもスポーツはマツダ第3のスポーツカーと呼ばれるほど高い走行性能を発揮。搭載するエンジンは2.3L、2L直列4気筒自然吸気エンジンで、後にターボモデルが追加されました。トランスミッションは5速MTと4速ATを中心に、トップグレードの23Zには6速MTを用意していました。
初代アテンザスポーツの中古車の現在の流通台数は37台。3カ月前は46台だったので減少傾向となっています。平均価格は3カ月前が約30万円で現在も約29万円と横這いとなっており、底値といえる状態です。平均走行距離は約6.3万kmから7.7万kmとグンと延びています。
初代アテンザスポーツの中古車価格帯は約10万〜約98万円(応談を除く)と幅広くなっており、その半数はMT車というのが特徴です。最も多いグレードは2.3Sで途中追加されたスポーティグレードの23Zも見つけやすいです。
(萩原文博)