【ジャガー・I-PACE試乗】AIアルゴリズムを使った「スマート・セッティング」など先進技術を満載

ジャガー初のバッテリーEV(ピュアEV)であるI-PACEには、最新のインフォテイメントシステムをはじめとした多彩な先進技術が採用されています。

10インチと5インチのデュアルタッチスクリーン(上下2画面式)「Touch Pro Duo」はジャガー初搭載で、レンジローバーではヴェラールなどでもお馴染み。上の大きな画面にはナビやオーディオ、車両設定などが表示され、下にはエアコンやシートヒーターなどの操作画面、状況が表示されます。

ナビゲーションは、EV向けにカスタマイズされていて、ドライバーの走行履歴、ドライビングスタイルを考慮し、目的地までの経路や地形を解析し、高精度な航続距離やバッテリー残量を導き出せるそう。ほかにも、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応し、スマホ連携も万全。さらに、ジャガー初のソフトウェアアップデートにも対応することで、インフォテイメントシステム、テレマティクスユニット、バッテリーコントロールモジュールを最新の状態にアップデート可能としています。

「Touch Pro Duo」は、必要な情報、操作を上下2段式のディスプレイで直感的なタッチコントロールできる利点がある一方で、少し惜しいのは市販ナビなどと比べると、操作レスポンス、反応が少し遅く(鈍く)感じられる点。

今回は試すことができませんでしたが、ジャガー初の「スマート・セッティング」も要注目の機能です。リモートキーとスマホのBluetoothを介して、ドライバーを車両側が自動的に認識し、ドライバーのシートポジションやインフォテイメントシステムが自動で調整されるもの。

AIを搭載することで、時間が経つにしれて時間、場所、天候、行動パターンに基づき、ドライバーに合わせてカスタマイズされるそう。さらに、乗員の位置を自動的に把握し、エアコン設定を自動調整する「スマートエアコン」なども搭載されています。

(文/塚田勝弘 写真/平野 学)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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