ヤマハYZF-R25が大胆チェンジ! MotoGPマシンを連想させる精悍フェイスに大変身

■倒立フロントサスを新採用してフットワークに磨きをかけた新型YZF-R25登場

●フル液晶メーターやLEDヘッドランプも装備。CBR&ニンジャに宣戦布告か!?

最近の250ccスポーツバイクは、まったくもって侮れません。モデルチェンジを重ねるたびにハイスペックな装備が加わり、初心者に優しい軽さと扱いやすさはそのままに、ベテランライダーだって舌を巻くようなスポーツ性能も備えているのです。

現在、250ccスポーツバイクのカテゴリーはまさに「三国志」状態。3メーカー(ホンダ、ヤマハ、カワサキ)が、それぞれ威信をかけたモデルを投入しています。というのも、このクラスのスポーツバイクは、バイクの最大市場の一つである東南アジアにおいてはイメージリーダー的な存在。そして、これらのスポーツバイクで争われるロードレースは、彼の地では大変な人気となっているのです。一説によると、レースでの戦績が市販モデルの販売にも影響があるほどだとか…。というわけで、どのメーカーも250ccスポーツバイクの開発にあたっては、かなりの本気度合いで臨んでいるというわけなのです。

そんな中、3月5日にヤマハは「YZF-R25」および「YZF-R25 ABS」のマイナーチェンジモデルを発表しました。

まず目に飛び込んでくるのは、MotoGPマシン「YZR-M1」をシンボルとするフロントカウルの新デザインです。これは見た目だけでなく、空力特性の向上も実現しているもの。「クロスレイヤード・ウイング」と呼ぶ立体的な構造を持ち、走行風を後方に逃がすことで空気抵抗を低減しつつ効果的にエンジンを冷却する機能を備えています。また、スクリーンも周りの空気の整流に効果が高い形状となっています。

ライディングポジションもスポーティ寄りに変更されました。セパレートハンドルはハンドルクラウン下にマウントされ、ハンドル位置は22mm、タンクトップ位置を20mmダウン。それによってサーキットの直線で前傾姿勢が取りやすくなるとともに、旋回時には高いニーグリップ性を発揮します。一方で、タンクの左右最大幅は31.4mm広がっており、燃料の容量は先代モデル同様の14Lを確保しているのは、ツーリング派にとってうれしいところです。

スポーツ派にとっては、倒立式フロントサスペンションの採用も見逃せません。一般的な正立式に対して、倒立式のメリットは高剛性であることですが、それを活かすために減衰力とバネレートの最適化を図り、旋回や制動時などでの良好なフロント接地感に繋げています。また、減衰力発生機構は新たにカートリッジ式とし、伸側・圧側それぞれの最適化が可能となっています。

一方で、シート高は先代モデル同様の780mmとすることで足着き性にも配慮しています。ただ、タンクの左右最大幅が広がったことが、どれくらい足着き性に影響あるかは、実際にまたがって検証したいところです。

装備のハイテク化も著しいものがあります。メーターは新開発のフル液晶ディスプレイで、視認性と質感の高さが自慢。高精細なバーグラフタイプのタコメーターのほか、シフトタイミングインジケーターなどの情報をマルチに表示します。そしてヘッドライトは歴代Rシリーズと同様の二眼タイプですが、新型YZF-R25はついにLEDになるとともに、左右ヘッドライトの間には「YZR-M1」のアイデンティティであるセンターダクトを採用して、MotoGPマシン「YZR-M1」イメージを強調しています。

価格は「YZF-R25」が599,400円(税込)、「YZF-R25 ABS」は642,600円。カラーラインナップは共通で、ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)、マットブラック2(マットブラック)、マットディープレッドメタリック3(マットレッド)の3色となっています。

ちょっと気になったのは、最高出力が先代モデルよりも1psダウンの35psになっていること。厳しくなった最新の排出ガス規制に適応するための処置だと思われますが、ガチンコライバルであるホンダCBR250RRは38ps、カワサキ ニンジャ250が37psなのを見ると、ヤマハ党のライダーはやや歯ぎしりしたくなるところでしょうか。

とはいえ、YZF-R25はもともとハンドリングに定評のあったマシン。今回のマイナーチェンジによってさらにフットワークに磨きがかけられ、走りの総合ポテンシャルは格段にアップしていることが伺えます。果たして、CBR250RRとニンジャ250はどう迎え撃つのでしょうか? 日本でも、この250ccスポーツバイクのカテゴリーがますます盛り上がっていくことは必至です!

【SPECIFICATIONS】
ヤマハ YZF-R25
全長×全幅×全高(mm):2090×730×1140
軸間距離(mm):1380
シート高(mm):780
車両重量(kg):167 ※ABS付きは170kg
総排気量(cc):249
最高出力(ps/rpm):35/12000
最大トルク(kgm/rpm):2.3/10000
燃料タンク容量(L):14
ブレーキ(前・後):ディスク・ディスク
タイヤ(前・後):110/70-17・140/70-17

(長野達郎)

『ヤマハ発動機』の最新記事

ヤマハYB125SPはスクーター並みに気軽に乗れて街乗りが5倍楽しくなる激安125だった!
125ccのSR? ヤマハYB125SPは新車でも10万クラスで買える、財布にも見た目的にも可愛い相棒だった
ヤマハセローはここがすごい! オフ入門からハイエンドまでオススメできる、楽しさが詰め込まれたバイク
ヤマハが「バッテリーシェア」対応の電動スクーター・EC-05を台湾で発売
カスタムイメージを強調する新カラーリングを採用【ヤマハ・ボルトABS/ボルト Rスペック ABS】
この記事もよく読まれています

あなたにおすすめの記事