【アウディRS4アバント試乗】初代モデルから変わらない、スポーティかつ実用性の高いハイパフォーマンスワゴン

●実用的かつ快適な乗り心地とハイパフォーマンスを両立させたアウディRS4アバント

アウディは標準モデルを「A」、スポーツモデルを「S」、さらにその上のモデルに「RS」や「R」という車名を使います。RS4アバントはアウディのA4アバント(ワゴン)の最上級のスポーティモデルということになります。

A4そのものは2リットル4気筒エンジンを基本としますが、RS4アバントに搭載されるエンジンは2.9リットルのV6エンジンを搭載。最高出力は450ps、最大トルクは600Nmにもなります。駆動方式はもちろんクワトロの4WD、ミッションは8速のティップトロニック(デュアルクラッチ)を採用します。

ブリスターフェンダーを採用したエクステリアは全幅が25mm拡大され1865mmとなります。全長は4780mm、全高は1435mmです。室内は広く、リヤシートもゆったりと座ることが可能で、ラゲッジルームは定員乗車時で505リットル、最大時は1510リットルまで拡大可能で、実用性はかなり高いものとなります。

現在、ハイパフォーマンスSUVは世界に数多くありますが、こうしたワゴンのハイパフォーマンスモデルは意外と少ないのです。国内外を問わず、ここまでハイパフォーマンスなステーションワゴンは、メルセデスAMGとアウディRSアバント以外にない、と言ってもいいのではないでしょうか。

RS4は実用性と異次元性を兼ね備えるクルマです。走行モードをコンフォートにして走っていると、フロントの駆動力が大きいイメージで前に引っ張られていく感覚となります。ダイナミックを選ぶととにかく速く走るために4輪に効率よく駆動力を掛けているイメージで、グイグイと加速していきます。

コンフォート時のゆったりと乗れる感覚はじつに快適で、ガソリンがなくなるまで一気に長距離を走りたくなるフィーリング。ダイナミックにすると、一般道ではまったく物足りないものと感じます。

価格は1196万円とかなり現実離れしていますが、スポーツカーも実用的なクルマも欲しくて2台持ちを考えているなら少しだけ現実に近づくかもしれません。

(文・写真/諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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