新型でも変わらない、ミニバンの中で抜きん出たデリカD:5の悪路走破性

ところで、昨今新車系メディアを賑わわせている新型デリカD:5の最低地上高問題をご存知でしょうか? 先代は210mmあった最低地上高が、新型では185mmに減っていてけしからん、という例のアレです。

でも実は、実質的な最低地上高は先代も新型も変わっていないんですよね。

先代ではアンダーガードが樹脂製だったので「最低地上高の計測に含めず」だったのが、新型は金属製になり「計測に含めた」ので、数値上は最低地上高が低くなっているというのが真相。実質的なロードクリアランスは同じです。だから先代が走れた場所は、新型でも問題なく走れます。そのうえで制御系やメカニズムが進化しているのだから、悪路走破性はより高まっているのでご安心を。

それにしても、雪が積もったモトクロスコースをデリカD:5で走っていると、他のミニバンではこんな真似はできないだろうな、とつくづく感じるのでした。

(工藤貴宏)

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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