コンチネンタルの第6世代の最新タイヤ「EcoContact 6」は、エコタイヤでありながらハイパフォーマンスを実現

●エコタイヤとしての性能を向上させた「EcoContact 6」は、サイドウォールのデザインも一新

世界第2位のメガサプライヤーであるドイツのコンチネンタル。近年、自動運転など多様な分野で急成長を遂げています。「コンチネンタル弾性ゴム・グッタペルヒャ」としてドイツ・ハノーバー市に創業して以来、148年の歴史を誇るタイヤメーカーとして2025年までに世界トップ3に入る目標を掲げています。

2019年2月21日に発表された「EcoContact 6(エコ・コンタクト・シックス)」は、ハイパフォーマンス・エコタイを謳う意欲作。 新世代のコンパウンド・テクノロジー「グリーン・チリ2.0」が採用された第6世代の最新タイヤです。

発売は3月からで、発売サイズは14インチから18インチまでの計31サイズ。今後も順次、サイズの追加が予定されています。価格はオープンプライスとなっています。

最大の特徴は、エコタイヤでありながらアウディA6やA7、ボルボS60、ジャガーXE、メルセデス・ベンツCクラスなどの高級車からも純正装着承認を得たタイヤになっている点。現在12のOE承認を獲得、今後も増える予定だそうです。

「コンチコンタクト5」と比較すると、エコタイヤに求められる転がり抵抗は115%、転がり抵抗と相反するウェットブレーキ性能は106%、ドライブレーキ性能は102%、ハンドリング性能は117%、耐摩耗性能は120%、静粛性能は100%(同等レベル)と、大幅な性能進化を遂げています。

技術面では、新世代コンパウンド・テクノロジー 「グリーン・チリ2.0」を謳っているのがトピックス。新しいコンパウンド配合技術と革新的と表現する添加剤とポリマーの高い柔軟性の組み合わせにより、タイヤの転がり抵抗、ドライとウェットブレーキ性能、ロングライフが大幅に改善されたそう。

コンポーネント形状も改良され、タイヤのコンパウンドやコンポーネントとサイズのバランスを最適化することで、様々な路面状況に対応できるようになったとしています。これにより、路面とトレッドとの間の摩擦が低減され、タイヤの転がり抵抗を減らし、燃費改善に貢献。

シリカ分布も見直されています。シリカの含有率を高め、均一に分散しやすく改善されたハイテク・コンパウンドを採用。「オプティマイズド・ポリマー・ネットワーク」という技術、配置により、シリカとゴム間を非常に強く結合できるそうです。一般的に、トレッド、コンパウンドは走行時に変形してタイヤの転がり抵抗に影響を与えますが、「オプティマイズド・ポリマー・ネットワーク」が、回転によるタイヤの変形を抑制することで、燃費向上に寄与。

ユーザーにうれしいのは、新開発の添加剤を採用することで、ブレーキ性能を向上させると同時に、優れたロングライフを維持する点でしょう。また、ポリマーの高い柔軟性がトレッドを路面状況に柔軟に適応させることで、耐摩耗性能が向上。ドライ、ウェットなどあらゆる路面状況下で、高いグリップ性能を発揮、安全な制動距離を実現したとしています。

そのほか、タイヤサイズによって グルーブが3本、4本、5本の3つのパターン・モジュールがあり、これら全てでリブとグルーブの幅が最適化され、最適化されたリブとグルーブの幅は、排水を効率化し、耐ハイドロプレーニング性能を向上。サイドウォールのデザインも一新されていて、調和のとれた「自然」になぞらえて表現したという模様とロゴが配されています。

(塚田勝弘)

 

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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