フェラーリが2022年以降にEV投入へ! 欧州で電動化競争が加速

伊フェラーリが2022年以降にEVを発売するそうです。

これまでEV投入には否定的だった同社ですが、今後は欧州の高級スポーツカーメーカー間でも、電動化に向けた競争が加速しそうです。

同方針はルイ・カミレリCEOが先頃同社が開催した決算説明会で明らかにしたもので、これまで販売台数の6割を2022年までにハイブリッド車化する方針を打ち出していたものの、競合他社が相次いでEV投入を予定していることから、電動化にさらに踏み込むことにしたようです。

ちなみに、独ポルシェは既に昨秋の段階でディーゼル車からの撤退を表明しており、2025年までに約半数のモデルをEVもしくはPHV化する方針で、日経新聞によると、シュツットガルト本社では今年末に発売予定の初EV「タイカン」の量産に向け、工場改造を進めているようです。

その背景にはエンジンに代わる技術を積極的に投入しないと欧州の環境規制をクリアできないことに加え、技術の進化により加速性能において既にEVがガソリン車を上わっている点も大きいようです。

「タイカン」は車両の前後に自車生産する専用の駆動モーターを搭載。出力は600psを超えており、100km/hまで3.5秒以内で到達する模様。

さらに英アストンマーチンは年内にEV「ラピードE」を発売予定。伊マセラティも2022年までにEVクーペ「アルフィエーリ」を投入するそうで、欧州の高級スポーツカーメーカーでは生き残りをかけたEV開発が進んでいるようです。

Avanti Yasunori・画像:Ferrari)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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