【ホンダ・ステップワゴン・モデューロX試乗】よりスポーティなセッティングが際立つガソリンモデル

●ミニバン特有の重心の高さとは無縁。メーカー直系の安心感のある、ステップワゴン・モデューロX

ホンダアクセスによるステップワゴン・モデューロXのマイナーチェンジモデルが12月20日に発売され、東京オートサロンでも披露されました。

ガソリンモデルと新たに追加されたハイブリッド仕様のステップワゴン・モデューロXの最新モデルを試乗する機会がありましたので、ここではガソリン仕様からご報告します。ちなみに、ガソリン仕様のモデューロXは351万円です。

ベース車と走りの違いは、SHOWAと共同開発したという専用サスペンション(ガソリン車は最低地上高がベース車よりも約15mm低い140mm)。タイヤはハイブリッドが16インチ、ガソリン車が17インチになっています。

パワートレーンはベースモデルと同じで、ガソリン車は「L15B」型の1.5L直列4気筒ターボエンジンを搭載し、150ps/5500rpm・203Nm/1600-5000rpmというスペック。

ガソリン車のモデューロXは、205/55R17のブリヂストン「トランザGR33」を装着。走り出しから足の硬さを感じさせるものの、ミニバン特有の重心の高さとは無縁で、路面にピタリと吸い付くような腰の低さが非常に印象的です。路面によっては上下動の振動で揺すぶられるようなシーンもありますが、速度域が高まるとフラットライドといえる落ち着きが味わえます。

コーナーでの安定性の高さも美点。街中中心の試乗でしたが、少し速度域が高かったりRのきついコーナーであったりしてもボディがふらつくことはありません。足まわりに関しては、メーカー直系らしい安心感があります。

ステップワゴンは、ベースモデルでもミニバンの中でも優れたハンドリングが得られます。それにも増して俊敏なフットワークを得ているステップワゴン・モデューロX。ガソリンモデルはよりスポーティなセッティングになっている印象を受けますから、走り、見た目重視という方にオススメです。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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