【新型スープラ・市販モデル登場】4気筒エンジンも設定。2シーター・ハッチ・FRの伝統的スポーツ

●新型スープラはGR初のグローバルモデルに。4気筒エンジンも設定

トヨタはデトロイトモーターショーにおいて、市販型の新スープラを世界初公開しました。日本での発売は2019年春頃となる模様です。

新型スープラは国内では既に展開済みの『GR』初のグローバルモデルになりまして、モデル名は『GRスープラ』となるとのこと。

GRはトヨタ・モータースポーツ部門の『トヨタガズーレーシング』の略称に由来した、コンプリートチューンドカーのブランド。これまでチューニングレベルによってGRスポーツ、GR、GRMNの3種類を展開してきました。

今回はチューンドモデルとしてではなく、車種名にGRがつくという新形態としての登場となります。

さてそんなGRスープラ(以下、スープラ)は2シータースポーツとして登場します。ホイールベースは同社の86よりも100mm短い2470mmと、極端に短いです。ホイールベースとトレッドの比率は1.55と、幅広いものになりました。

重心の低さにも注目です。水平対向エンジンを搭載した86よりもさらに低い重心位置を実現しました。前後重量バランスについても、スポーツカーで理想とされる50:50の配分を達成しました。

デザインのコンセプトは『コンデンスド(凝縮された)エクストリームL6 FRトヨタスポーツ』と呼ばれるもの。

短いホイールベースに大径タイヤを組み合わせることで、力感あふれるフォルムにしています。また、いかにも2シーターらしいタイトなキャビンも特徴です。ハッチゲートを開けると前後に長いラゲッジルームが現れます。

屋根には空気抵抗低減に寄与するダブルバブルルーフ形状を採用。

また前後ランプ類を車両内側に寄せることでフェンダーのボリュームを強調する、先代の『80』スープラの要素も取り入れています。

エンジンはトップモデルには直6・3Lツインスクロールターボエンジンを搭載。これは340ps・51Kgmのスペックを持ちます。最大トルクは1,600rpmから発生しますので、相当扱いやすく、かつゼロ発進加速がいいものと想像できます。

さらに今回のスープラには直列4気筒エンジンも用意されることもニュースです。こちらもツインスクロールターボを採用したもので、出力違いの2タイプが設定されます。

サスペンションはフロントにダブルジョイントスプリングストラット(ロアアームを2分割として、セッティング範囲を大きく向上させたストラット)で、リヤはマルチリンクです。

●主要データ・RZグレード
エンジン形式:直列6気筒ターボ
排気量:2998cc
最高出力:340ps/5000〜6500rpm
最大トルク:51Kgm/1600〜4500rpm
トランスミッション:8速AT
全長・全幅・全高:4380・1865・1290mm(トヨタ社内測定値)
ホイールベース:2470mm

(写真・動画・文/ウナ丼)

【関連記事】

【デトロイトモーターショー2019】初公開直前!待ちに待ったスープラ市販仕様がスタンバイしているトヨタブース
https://clicccar.com/2019/01/14/684961/

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
続きを見る
閉じる