雪国育ちの自動車ライターが愛車のSUVにオールシーズンタイヤを選んだわけは?

突然ですが、今年はクルマを買い替えた自動車ライター工藤貴宏です。買ったクルマはマツダのCX-5。流行のSUVを所有してみたくなり、そのなかでもデザインが美しく、走りが楽しく、ディーゼルエンジン搭載で走りが力強いうえに経済性(燃費がいいだけでなく燃料の軽油はガソリンより単価が安い)にも優れたクルマということでの選択。内容を考えると値段もリーズナブルだしね。

しかし、悩んだのが冬に備えたタイヤ選び。雪が降ることもある長野で育ったこともあって、これまでは東京暮らしでも冬はずっとスタッドレスタイヤを履いていた。でも、よく考えてみたら今の生活でスタッドレスタイヤがその能力を発揮する機会ってほとんどなかったりして。

頻繁に実家に帰るわけでもないし、雪の積もった場所を走る可能性といえば、東京に雪が降った日と年末年始の帰省くらい。しかも、実家は長野とはいえ平地にあるので直前に雪が降らなければ雪道を走ることはない環境だったりする。よく考えてみると、雪道を走れるタイヤが必要な状況はほんのわずかしかないことに気が付いた。とはいえさすがに夏タイヤ(ノーマルタイヤ)で実家に帰るのは安心できないけどね。

どうしようか?
スタッドレスタイヤを履けばやっぱり安心だ。とはいえ年に数回の雪のためにスタッドレスタイヤを買うのは財布に優しくないし、実はそれ以上に悩ましいのが履いていないタイヤを置く場所。

夏と冬でタイヤを履き替えるなら使わないタイヤをどこかにおいて保管する必要があるけれど、マンション暮らしの僕にとってはそれも頭を痛める問題だったりする。これまではクルマで30分ほどの距離にある妻の実家に置かせてもらっていたけれど、SUVに買い替えてタイヤが大きくなったからそれも厳しくなってきた。お店のタイヤ保管サービスを使う手もあるものの、そうするとまたお財布へのダメージが……。とはいえ、日常的にクルマを使っているから東京に雪が降っても走れるようにはしておきたい。

冬になる前にその問題に決着しなければ。そう悩んでいた時、あのタイヤを履けばいいんじゃないかと思いついた。ここ数年で存在感が大きく高まったオールシーズンタイヤである。

日本でもっともメジャーなオールシーズンタイヤをラインナップするメーカーといえばグッドイヤーで、今年はSUV用の「アシュアランス・ウェザーレディ」がデビューしたのだからちょうどいい。この機会だから、実際に愛車に履いて試してみたというわけ。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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