レクサスES用「デジタルアウターミラー」の室内モニターには後付け感有り?

トヨタ自動車が新型レクサスESにオプション設定した、量産車で世界初となる「デジタルアウターミラー」が話題を呼んでいます。

従来のドアミラー部に設置したカメラで撮影した車両後方の映像を室内フロントピラー付け根の5インチ・モニターに表示するもので、天候の影響を受けにくく、優れた視認性を確保。ミラーを小型カメラに置き換えたことで筐体を小型化。斜め前方の見通しを改善、風切音低減にも寄与しているそうです。

一方、車室内のモニターは圧迫感が無いように薄型化する等の配慮はされていますが、見方によっては後付け感があるのも事実。

では、そもそも、なぜモニターを独立タイプにしたのでしょうか。

その背景には開発した商品の「投入タイミング」や、他モデルへの展開時の「汎用性」「視認性」「新規性を際立たせたい」「オプション品」などの理由があったと予想されます。

今後はドアトリムやインパネ両サイドへの埋め込みタイプ、メーターフード内に配置した車種などが登場する可能性が高そうです。

ちなみに、デジタルアウターミラーはカメラ、ECU、ディスプレイで構成されており、CMOSカメラはパナソニック製、ECUはDENSO製、ミラーユニットは東海理化製となっています。

レクサスES用のデジタルアウターミラーは「バージョンL」にメーカー・オプションで設定されており、価格は21.6万円。レクサス用のオプション品だけに、比較的高価な設定になっており、今後の他モデルへの展開時の構造や価格が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、DENSO)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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