大坂なおみは全米オープンで4億2000万円、佐藤琢磨がインディ500で2億7000万円、マツダ・グローバルMX-5カップの2200万円は意外と高い!?【人気ワンメイクレースのお金に関するetc.】

一方の日本シリーズは、現状ではアメリカのレンタルマシンのような車両が少ないため、複数のドライバーが参戦方法を模索しているようです。

新たにカップカーを購入して参戦する場合、車両本体価格は798万円(税別)。チームスタッフの遠征費、エントリーフィー、タイヤ代などがかかります。鈴鹿、富士、もてぎ、SUGO、岡山といった全国の国際コースを舞台に開催していますので、人数分の宿泊費も必要となります。ただし、これらは他メーカーのワンメイクレースには必ず必要な経費です。マツダ・グローバルMX-5カップは世界統一仕様で徹底したイコールコンディションが図られているため、マシンを速くするために部品を追加するなどのコストは必要ありません。これが参加者にとっては大きなメリットとなっています。

こうした支出に対し、賞金などはどうなっているのでしょうか。マツダ・グローバルMX-5カップ日本シリーズのシリーズ賞金総額は600万円が用意されています。一戦あたりの優勝賞金は50万円なので、全5戦を全勝すると250万円となり、チャンピオンに輝くと50万円が加算され、総額300万円を獲得できます。

さらに、日本シリーズでチャンピオンまたはランキング2位となれば、アメリカで開催される「世界一決定戦」に招待される“副賞”が贈られます。これは他のカテゴリーにはない、マツダ・グローバルMX-5カップだけの大きな魅力です。さらには、この世界一決定戦で優勝すると約550万円の賞金がドライバーに贈られ、名誉とともにアメリカの上位カテゴリーにステップアップできるチャンスが得られる可能性があるのです。

参加するドライバー全員がまったく同じ仕様、コンディションのレースカーで戦うことから、予選タイムやレース結果がドライバーの評価に直結するのは嬉しいところです。チームやドライバー、主催者であるマツダ関係者との関係が密接で、まるでファミリーのような信頼関係が構築されています。これはアメリカ、日本ともに同様です。

結論としては、マツダ・グローバルMX-5カップは、レベルの高い戦いによって腕を磨くことができるので、とてもコストパフォーマンスの高いカテゴリーといえます。今後、日本とアメリカ以外でのシリーズへと拡大していけば、さらに盛り上がっていくことでしょう。

ということで、まずは11月11日に米・フロリダのセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催される「世界一決定戦」に注目しましょう! 日本からは、シリーズチャンピオンに輝いた堤優威選手とランキング2位の吉田綜一郎選手のふたりが挑戦します。米国シリーズから参戦するレーサー鹿島氏とともに、日本人3人の戦いに注目したいところです。

(クリッカー編集部)

【関連リンク】

マツダ・グローバルMX-5カップ ジャパン公式サイトhttps://mx-5cup.jp/

マツダ・グローバルMX-5カップUSA公式サイトhttps://www.mx-5cup.com/