日野がVWのトラック部門トレイトン社と「電動車」開発で合弁会社設立へ

日野自動車が9月18日、VWのトラック・バス部門を担う独トレイトン社と電動化技術の共有化を進めていくと発表しました。日野は中・小型トラック、トレイトンは大型トラックと、それぞれの強みを生かし、次世代技術の開発競争が激化するなか、両社協力のもと「電動パワートレーン」や「電動車」の開発スピード向上に繋げるそうです。

両社は本年4月に商用車の次世代技術で提携すると発表、今回はその第1弾となるもの。技術開発や部品調達での戦略的な取り組みに向けて2019年後半を目標に合弁会社を設立、協力関係を強化していく考えで、両社は既に複数のワーキングチームを設置。

新聞報道によると、当初の人員は両社半々の小さな組織(10~20名規模)で効果的な運営を目指すようです。

日野自動車の下社長によると、これまで数か月に渡って話し合いを重ねて来た結果、改めて両社が「お客様に最高の価値を提供する」という共通の価値観を持っていることを確認したそうで、トレイトンとのパートナーシップは両社にとって競争力の源泉になるとしています。

このように、昨今の「電動化」に向けた一連の動きは、商用車の分野においても具体化しつつあるようです。

日野プロフィアハイブリッド

Avanti Yasunori・画像:TRATON)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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