一般公道で走らせると、あくまで主役はエンジンであることが分かります。それでも「SI-DRIVE」で「S」モードにするとモーターのアシストが加わり、かなり力強い加速感が得られます。SUBARUによると40km/hからの追越加速では、2.5L直噴のNAエンジン車(Sモード)よりも加速度が早くなっているそう。
ストップ&ゴーの多い街中や、高めの速度で流れている国道やバイパスなどでも、「e-BOXER」の利点は十分に味わえそう。また、速度域の低い街中であれば「I」モードでも十分で、幹線道路でも混雑しているようなシーンでは「I」モード時の方が加速の調整がしやすい面もあるかもしれません。
さらに「アイサイト」の全車速タイプのアダプティブクルーズコントロール時に「ECOクルーズコントロール」を作動させると、モーターアシストと回生ブレーキを最大限使うモードになり、エンジンの出番を減らすことができます。
こうした軽快感のある「e-BOXER」の走りは、先代XVと同じモーター(出力も同じ)を使いながらも、旧型XVのニッケル水素電池(公称電圧100.8V、容量554kW、エネルギー効率90%)から「e-BOXER」ではリチウムイオン電池(三菱電機製)に変えたのが大きく、公称電圧118.4V、容量568kW、エネルギー効率96%というスペックの向上、容積も小さくなるなどの利点をもたらしています。
(文/塚田勝弘 写真/前田惠介、塚田勝弘)
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