【SUZUKA 10HOUR】スーパーGTでの不運から復活! Modulo KENWOOD NSX GT3がSUZUKA 10HOURを走る

道上選手曰く「このままあきらめてしまうという選択肢もありましたが、大津(弘樹選手)やチームのことも考えるともう一度頑張ってみようかと思い、M-TECを通じてNSX GT3を作っているイタリアのJAS(ヤス)に連絡をとりました。するとイタリアとマレーシアに1台ずつ新車があるというのでマレーシアのものを発注し、23日のフリー走行に間に合わせました」とのこと。

ちなみにイタリアにあったものとマレーシアにあったものの違いは、マレーシアにあったものはアジア向けの仕様でエアコンが装着されていたとのことです。

8月12日に日本に到着、その後マシンをセットアップしていきます。「新車といってもレーシングカーはそのままでは(まともに)走りません。一度全てをチェックして、ある程度のセットは作っていかなくてはなりません」と道上選手。

それこそ全部バラして組みなおしカラーリングを施し終わったのが8月21日、つまり鈴鹿へ向けての搬出の日。

8月23日の夕方に行われたフリー走行がまさにシェイクダウンとなります。「台風が近づいていることもあって大雨が降るかと思えば小降りで風が強いときもあるような状況ですからテストをまともに出来るわけもなく、とりあえず新車をドライバー全員が乗るということで、ドライのセッティングのままレインタイヤ1セットでまず3人が乗るということを重視してフリー走行を行いました」。

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松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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