【速報】ナタポン選手が優勝、哀川翔選手も見事完走! ISUZU、トーヨータイヤ勢が多くの勝利を掴んだ

『第23回サン・クロレラ アジアクロスカントリーラリー2018』がいよいよゴールを迎えました。

4輪で優勝したのは、当初からの予想通り、♯101 Natthaphon Angritthanon(以下ナタポン)/Peerapong Sombutwong組(タイ・イスズ D-MAX)Isuzu The Land Transport Association of Thailandでした。

ナタポン選手は5年連続、6度目の優勝となります。

2位は、♯112 Chamnan Chamnan On-sri/Chonlanat Phophipad 組(タイ・三菱トライトン)Sakaew King Off Road Isuzu Team。

3位は、♯108 Sirichai Sricharoensilp/Prakob Chawthale 組(タイ・イスズ D-MAX)Isuzu The Land Transport Association of Thailand。

4位は、♯105 Wongwirot Palawat/Thanyapat Meenil 組(タイ・イスズ D-MAX)Isuzu The Land Transport Association of Thailand。

5位は、♯114 Mana Pornsiricherd/Kittisak Klinchan 組(タイ・トヨタ HILUX REVO)Toyota Cross Country Team Thailand。

これで、優勝を含む上位4位までの実に3車がTOYO OPEN COUNTRY M/Tを履いていたということになります。

優勝後のナタポン選手へのインタビューでは、「大会前にお話しした通りに、『楽しく、けれど限界まで走る』、ということをやって実現できた優勝だと思います。危ないところは無理をしないで走る、というのを実践したことにもあります。今回、タイヤがいろんなところ、状況で走れるタイヤだったのも導いてくれた原因です。舗装の硬い路面も、ウォーターベッドのような柔らかな状態でも、しっかりグリップしてくれたことが大きかったと思います」

ナタポン選手の走りは常に安定しており、SS(スペシャルステージ:競技のために走る基本クローズドのタイム計測区間)で最初から常に先頭を走るものの道に迷うことなく、他の選手たちがはまってしまうようなセクションでも何事もなかったようにクリア。ドライバー本人が言っているように、外から見ていてもどんな悪路でも快適にスムーズに走っているように見えました。それも、足元を支えるTOYO OPEN COUNTRY M/Tがもたらす安心感あってのものだったことでしょう。

そして、16位で見事完走した「FLEX SHOW AIKAWA Racing」の哀川翔選手。

ゴール直後にいただいた率直なコメントは、以下でした。

「いやー、このラリーは難しすぎるよ。みんな途中で戸惑ってる。けどいいんじゃない、それくらいのほうが、面白くて」

と、間近で見ていてお疲れの様子もありましたが、それでも走り終えた爽快感、達成感のようなものは感じられました。コ・ドライバーである保井隆宏さんによると、

「翔さんが安心して踏んでくれ、完走してくれたのも、タイヤへの信頼感はあるでしょう。マッディな水溜りでも、砂の乗った乾燥路面、スコールが降り注ぐアスファルト路面でもグリップを外さず、かつどんな状況でもタフさを保ってくれるTOYO OPEN COUNTRY M/Tのオールラウンダーな性能のおかげだと思います」とのこと。

蓋を開けてみると、ISUZU勢とトーヨータイヤ勢が快勝したような結果の『第23回サン・クロレラ アジアクロスカントリーラリー2018』でしたが、多くの参加者が「来年もまた走りたい」とセレモニーゴールで語っていたのが印象的でした。ヘトヘトになりながらクルマと人間の限界まで、思い切りアクセルを踏むことができる不思議な魅力に取り憑かれてしまう、それがこのアジアクロスカントリラリーのようです。

(文・写真:clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

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編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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