先代のV12気筒エンジンは5.0Lの280ps/460Nmというスペックで、6ATと組み合わされていました。新型は5.0LのV8エンジンに、モーターの組み合わせ。エンジンは381ps/510Nm、モーターは165kW(224ps)/300Nmというで、システム全体では431psというハイパワーを得ています。
足元は、サイドシルとフロアとの間に段差がなく、フカッとした座り心地に驚きながら、十分な足元スペースが確保された後席に収まります。いまやアルファード/ヴェルファイアほどの広大な空間ではありませんが、非常に心地よい空間という印象。
今回は、運転する機会はありませんでしたので、いつもセンチュリーに乗っているドライバーさんに伺うと(新型は試乗日が初めて)、乗り心地は先代の方がソフト、動力性能は新型の方がかなり上だそうです。
それでも極上な乗り味なのには間違いなく、新型センチュリーが履くブリヂストン・レグノGR001には、路面からの入力を低減する路面からの入力を低減する専用のピンサイプ技術を採用。写真でも分かるように、小さな穴が空けられています。
ほとんど後席には音や振動が伝わってこないものの、モーターとエンジンの両方が仕事をする領域だとかなり力強い加速感を後席でも察することができました。
(文/塚田勝弘 写真/井上 誠)