日本人が初の南極点到達/スバル・レガシィが国内販売累計100万台達成/トヨタの4代目スターレットが登場!【今日は何の日?12月19日】

■南極越冬隊が南極点に到達

南極大陸マップ
南極大陸マップ

1968(昭和43)年12月19日、村山雅美隊長率いる第9次南極越冬隊が、日本人として初めて南極点に到達しました。同年の9月28日に昭和基地を出発して、東経40度の子午線に沿って約2600km南下して、この日に無事到着しました。南極点は、自転する地球の最南端ですが、地震や地殻変動によって年々少しずつズレるそうです。ちなみに人類で初めて南極点に到達したのは、1911年12月14日のノルウェー隊、アムンゼン一行です。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●スバルのレガシィが国内累計販売100万台を達成

1989年にデビューした初代レガシィ・ツーリングワゴン
1989年にデビューした初代レガシィ・ツーリングワゴン

2003(平成15)年のこの日、富士重工(現、スバル)がレガシィの国内販売累計台数が100万台を達成したことを発表しました。1989年にデビューした初代レガシィは、高性能の水平対向エンジンを搭載した4WDセダン/ステーションワゴンとして人気を博し、低迷していたスバルの救世主となりました。さらに、世界選手権(WRC)に参戦して1993年に念願の初優勝を果たすなど、日本のみならず世界中にスバルの名声を轟かせた1台です。レガシィはレオーネの血統を受け継いで「ツーリングワゴン」という新しいブランドを構築しましたが、残念ながら2020年6月に国内販売を終了し、現在はクロスカントリーワゴンのアウトバックだけが販売されています。

●トヨタの小型人気モデル・スターレットの4代目が登場!

1989(平成元)年のこの日、トヨタの「スターレット」が3回目のモデルチェンジ行い、4代目に移行しました。

1989年にデビューした4代目スターレット。3ドア&5ドアハッチバックスタイル
1989年にデビューした4代目スターレット。3ドア&5ドアハッチバックスタイル
4代目スターレットの後ろ外観。先代より全体的に丸みを帯びたスタイル
4代目スターレットの後ろ外観。先代より全体的に丸みを帯びたスタイル

スターレットは、元々は「パブリカ」のスポーティな上級派生モデルとして、1973年に「パブリカスターレット」という車名でデビューしました。その後、2代目がスターレットとして独立、低価格のコンパクトカーとして広い層に支持され、3代目ではFRからFFに変更。キャッチコピー「かっとびスターレット」で走りをアピールして、若者の人気を獲得しました。

そして登場した4代目は、先代のコンセプトを踏襲しつつ洗練させ、ユーザー層を広げるためにワイドバリエーション化を図りました。ボディスタイルは、3ドアハッチバックと5ドアハッチバックの2種で、全体に丸みを帯びたややソフトなフォルムを採用。インテリアは、大型メーターや小径の3本ステアリングホイールなどによって、スポーティさをアピールしました。

1973にデビューした初代パブリカスターレット。パブリカの上級スポーティモデルとして登場
1973にデビューした初代パブリカスターレット。パブリカの上級スポーティモデルとして登場

エンジンは、1.3L直4DOHCと同エンジンのEFI仕様、同ターボ仕様、さらに1.5L直4 SOHCディーゼルの4種。トランスミッションは4速/5速MTと3速/4速ATが用意され、当初はFFのみでしたが、後に4WDが追加設定されました。

スターレットの魅力は、コンパクトで安価、ビギナーでも運転しやすい操作性、そしてスポーティさでした。4代目スターレットもその魅力を引き継ぎ、多彩なバリエーションを用意することで、若者だけでなく広い層から支持される人気モデルとなりました。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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