BMW320i Mスポーツは「街中のECO性能」も「高速のGT性能」もハイレベルすぎでしょ!?【等身大インプレその②】

個人間カーシェア「エニカ」で、BMW320i Mスポーツ・6MTのチューンアップ仕様をシェアしました。ここではこのクルマが備えるポテンシャルから、「街中のECO性能」と「高速のGT性能」の2つの高性能について紹介したいと思います。

早速、オーナーさんのガレージから出発します。重くも軽くもないクラッチを踏んで、マニュアルシフトを1速に入れてゆるりと発進。駐車場から歩道の段差を緩やかにいなして、クルマは滑らかに滑り出していきます。先代のMスポーツの足回りは固すぎるほどでしたが、現行型では足をしっかり動かすセッティングになっています。また車内にはエンジン音も振動も届かないので、高級感もGOODです。

ちなみに輸入車のMT車は、ウィンカーレバーが左側なので、交差点では左手でウインカーとシフトの両方を操作しなくてはいけません。最初は「どっちが先?」と妙に意識していましたが、ワンテンポ速くウィンカーを出すだけで事足りるので、すぐに慣れてしまいました。

ドライブモードは「ECO PRO、COMFORT、SPORT、SPORTプラス」の4通りあり、最初はデフォルトのCOMFORTモードで走行。街中において、2000回転前後でシフトアップしていくと約1500回転に落ちますが、直噴ターボが低回転から太いトルクを発生してくれるので、流れをリードしていきます。エンジンがしっかり粘ってくれるので、ECO性能には充分満足しておりました。

ところが帰路後半の街中で、ECO PROモードに切り替えたところ、ビックリ仰天! 約1500回転を越えるとメーターの案内表示が、シフトアップを催促してくるのです。案内に従ってギアを上げると約1000回転まで落ちるのですが、アイドリングに毛が生えたような回転域でも、街中の流れに合わせて走るのですから、2度ビックリ! PROが付いたECO PROモードの名称はダテではなく、BMW320i Mスポーツは、高性能車とは思えないECO性能を備えていたのです。