BMW320i Mスポーツは「街中のECO性能」も「高速のGT性能」もハイレベルすぎでしょ!?【等身大インプレその②】

続いてCOMFORTモードで首都高に乗り入れます。料金所からアクセルを軽く踏むと、太いトルクのおかげでフラットな姿勢のまま滑らかに加速。易々と法令速度に到達します。コーナー手前でブレーキを踏むと、フラットなまま減速。クラッチ&シフトもスムーズに決まり、操作が楽しい! じわっとアクセルを踏みながらコーナーを回る時は、パワーは後輪、操舵は前輪というFRの役割分担を感じる瞬間で、バランス良く旋回していきます。

SPORTSモードに切り替えると、アクセルレスポンスが鋭くなり、比例して加速もアップ。後輪駆動&前輪操舵のFR特性が一層明確になるとともに、MT操作も忙しくなろうというもの。こうなってくるとドライビングが本当に楽しいし、なにより疲れないので、首都高を降りるに降りれません。内回りと外回りをランダムに走りながら「このクルマの名前は、BMW320GTの方が似合っているのでは!?」とひとりでブツブツ呟いておりました。

また箱根に向かう東名高速での巡行でも、GTらしい巡行性能を発揮。どっしり構えた高剛性ボディがフラットで重厚な乗心地のまま矢のように直進します。静粛性も安定性も素晴らしいせいか、ふと気が付くと「ええっ、もうこんな所まで来てるの?」という感じなのですネ。いつもどおりの所要時間なのに、まるで途中の時間が削り取られたような感覚には、本当に畏れ入りました。

続いて、箱根ターンパイクでの試乗と総括です。

(星崎俊浩)