48Vマイルドハイブリッドを想定したトランスミッションをジヤトコが初展示【人とくるまのテクノロジー展2018】

CVTの世界シェア(2017年)で37%を握るというジヤトコは、軽自動車から3.5Lクラスまで幅広いラインナップのCVTを用意し、2018年4月にはCVTの累計生産台数が4,000万台を達成したそうです。

今回の人とくるまのテクノロジー展2018では、マイルドハイブリッド車用トランスミッションのコンセプトモデルを日本で初公開しました。マイルドハイブリッドには、日産などが採用してきた1モーター2クラッチ式パラレルハイブリッド用などがあります。

今回のマイルドハイブリッドは、構成図を見ると48Vバッテリーの搭載を想定し、車両駆動はFF、最大トルクは250Nm、変速機構は無段変速のCVT。CL1と呼ぶクラッチは乾式多板クラッチ、CL2と呼ぶクラッチは湿式多板クラッチとなっています。

先述したように、日産・エクストレイル・ハイブリッドに搭載されているジヤトコ製のCVT8 HYBRIDと同じ、1モーター2クラッチシステムを搭載。エクストレイルやセレナ、ティアナ、三菱RVR、アウトランダーなどのガソリン車に採用されている2.0~3.5LのFF車用のCVT8に対して燃費は15%以上向上するそう。

実際の走りでは、スタート時と低負荷時はEV走行、高負荷時はモーターアシストが加わるエンジンによる走行(ハイブリッド走行)、コースティング、減速時はEV回生走行になります。これにより、燃費モード時の40%がEV走行になり、減速エネルギーを効率的に回収できるとしています。

(文/写真 塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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