トヨタ自動車が5月15日、ビッグデータの分析を手掛けるALBERT(アルベルト)社と自動運転分野での業務資本提携を発表しました。
トヨタは自動運転技術の開発促進に向け、一昨年1月に先端研究を手掛ける「TRI」を米国に設立。本年3月には先行開発を担う新会社「TRI-AD」を東京に設立するなど、これまでにないスピードで体制整備とAIを軸とする技術開発を進めています。
2020年に高速道路での自動運転を実用化し、2020年代前半には一般道にも広げるべく、ドライブレコーダーから膨大なデータを収集。道路環境や地理情報、天候などと組み合わせ、自動運転向けの高精度なAI開発を目指しています。
しかしながら、日経新聞によるとデータ分析に携わる人材が不足しているようで、トヨタは今回の提携により、データ分析プロセス等の強化を図り、自動運転技術開発を加速させる考えのようです。
ALBERTは2005年から自動車業界や通信、流通、金融業向けにビッグデータの分析、システム導入の支援をしており、近年では自動運転における画像解析を積極的に展開。
トヨタは今回の業務資本提携に際し、5月30日付でALBERTが実施する第3者割当増資を引き受け、約4億円を出資するそうです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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