OPT300ZXの耐久レース挑戦は読者のため。その意味とは?・その1【OPTION 1985年3月号より】

3月5日にアップした「最強スポーティカー『フェアレディ300ZX』誕生、チューニングの夢が広がる! OPT・Z二代目襲名・その1」から5回にわたり、Dai-Z耐久レースに参戦!モノをご紹介しました。今回から、その後のお話デス。ド素人レーシングチームが耐久レースに参戦するにあたっての、レースのお勉強的なことをプレイバックしていきます。マシンは? ドライバーは? まずは参戦へ向けての決意再び&概要から!

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OPTION 300ZX 富士耐久レース参戦計画
ボディ作りが始まった!

OPTのZXが最高速からレースへ舞台を移す。どこまでやれるか分からないが、未知への挑戦だ。心配だな、でも、エ~イやったるわい!

忘れていたんじゃないか。OPTの富士耐久レース計画を。それがついにスタートした。神奈川県の東名自動車ガレージ、ボディとシャシーを担当するレースの名門「東名」で第一段階が開始された。これから困難な道程が始まるわけだが、気合を入れてやるしかない。

ポルシェ956を筆頭に、本格的グループCマシンがシノギを削る舞台に、ツーリングカーのフェアレディZXで挑戦しようというのだから、時代錯誤かもしれない。しかし、レースというのは市販車を改造してやるのが原点だったはずだ。もう一度確認しておくが、この計画はレースを勉強し直そうという意味もあるんだ。

第1弾はできるところから始める。エンジン関係はHKSに任せるし、シャシーは東名なので心配ない。しかし、レース初参戦の300ZXはパーツが無いのだ。すべて特注しないといけない。それでもレースをやってみたいのは、チューニングやスピード、足まわりの改造の限界にチャレンジしてみたいからだ。ストリートチューンとレースはどう違うのか。新しい発見があるかもしれない。

もちろん、OPTでも、本誌Daiをチーフにチームを組んでアタックする。技術的な問題は日産にもお世話になるはずだ。しかし、このレース計画がみんなのチューニングに役立つことを願っての挑戦なのだということも知ってほしい。

デビューは5月5日の全日本富士1000kmだ。

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この耐久レース参戦は、ただやりたいからやるのではなく、読者のみんなにどれだけフィードバックできるか、新たな発見を求めての挑戦なのです。まぁ、当時のスタッフに聞くと、そりゃそりゃ大変だったそうですが、ノリにノッていたOPTだからできたこと!? 次回その2では、Zマシン製作計画をプレイバックします。

[OPTION 1985年3月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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