日産の新型SUV「テラ」は「テラノ」じゃないけどテラノの再来だった【北京モーターショー2018】

EV(電気自動車)の大洪水だった北京モーターショー2018ですが、すべてのクルマがEVかといえばそうでもありません。これってなかなか興味深いね、と思える「EVではない車両」もたくさんいたのです。

その1台が日産「テラ」。懐かしいなあ「テラノ」……じゃなくて、「テラ」ですよ。本当に間違いでもなんでもなくて「テラ」です。

ただ、名前だけじゃなくとても似ているのが車両の成り立ち。「テラノ」はダットサントラックのシャシーにキャビンをかぶせたクロカン4WD、今でいうところのSUVでした。そして最新の「テラ」も実はフレーム付き。ダットサントラックの後継車である「ナバラ」をベースにしています。

「ナバラ」は世界133の市場で販売されているグローバルモデルであり、販売台数も成長中。そんな人気モデルをベースにSUV化したこの「テラ」は、今春より中国を皮切りにアジア各国で販売する予定だそうです。

かつて日本で初代テラノが登場した当時、まだまだSUVの車種は少なく、トヨタ・ハイラックスサーフとともに大人気になりましたよね。

あれから30年。クルマもずいぶん進化したな、と中国で「テラ」を見てなんだか懐かしい気持ちになってきました。というわけで最後は「テラノ」の写真で締めましょう。

(工藤貴宏)

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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