こうして幅広いグレード展開で支持を得たフォレスターは2002年に2代目へとフルモデルチェンジし、さらなる進化を遂げます。
2代目フォレスターはキープコンセプトながらX系と呼ばれるラフロードにも強いロードクリアランスをもつモデルのほか、シティユースをメインに考慮したクロススポーツ系を追加。X系はもっともベーシックなX、標準グレードにあたるX20が2.0L NAエンジンを搭載。最上級グレードとなるXTには2.0L DOHCターボエンジンを搭載しました。
また、クロススポーツにはXTと同じDOHCターボエンジンが搭載されましたがスペックこそ不変ではありますが、AT車にはマニュアルモード機能を備えたスポーツシフトが専用装備されたほか、組み合わされるセンターデフがレガシィのターボAT系と同じVTD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)方式を採用。よりオンロードでハンドリングの楽しめる仕様となっていました。
もちろんオンロードに主眼を置いた仕様となるため、装着されるタイヤはサマータイヤで、最低地上高は170mmにローダウン。専用のエアダムでスポーティな印象となっただけでなく全高を1550mm以下とすることで機械式の立体駐車場にも広く対応させています。
また、2003年にはクロススポーツにもNAモデルを追加。2004年の年次改良では人気の特別仕様車「L.L.Bean Edition」がカタログモデルとなったほか、2.5L DOHCターボエンジンに6MTを組み合わせたSTI Versionも設定。
ブレンボキャリパーや専用バケットシートなど2代目インプレッサWRX STIにも負けないハイパフォーマンスSUVとして人気を集めました。
この時の改良ではリヤシートの座面をスライドさせ、バックレストの下側を傾斜させる「スライド式リヤシートリクライニング」というユニークな機構も追加。リヤサスペンションがストラット式ながら、限られたスペースでリクライニングを可能としました。
2005年のマイナーチェンジではフロントマスクの大幅なフェイスリフトを行ったほか、全車にディスクブレーキを標準装備するなど性能面も進化。
ビルトインナビゲーション装着車には、保冷機能とイルミネーションを備えたマルチボックスをセンターパネルに装備。センターコンソールのアームレストは後席のドリンクホルダーにも使えるマルチセンターコンソール機能なども備えていました。