そして2012年に現行型となる4代目がデビュー。デザインは3代目のSUVらしさを残しつつ、さらにスタイリッシュに。
現行スバル車のアイデンティティであるコの字型ポジションランプを採用するホークアイやヘキサゴングリルでスバルらしさを主張したデザインとなりました。
また、スバル車では定番のターボモデルのボンネットスクープを廃止しフロントグリルからダクトを介しインタークーラーを冷却する構造を初採用したのも4代目フォレスターからでした。
運転支援システムEyeSight(Ver.2)装着車の設定、ターボモデルのXTには直噴ターボDITエンジンを搭載。トランスミッションはNAの一部グレードに6MTを新搭載したほか、全グレードにリニアトロニックCVT車となりました。
また、悪路走破性を高める「X-MODE」を一部グレードに初搭載するなど大幅な進化を遂げました。
装備面では電動リアゲートを設定するなど利便性も向上。ファブリックシートにもシートヒーターを設定するなどSUVのユーティリティ機能を充実させました。
また3代目に続き、4代目にもSTIの強靭でしなやかな走りを楽しめるSTIコンプリートカー「tS」を設定しました。
ターボモデルのXTとNAモデルではバンパーのデザインが異なり、それぞれ専用のフロントマスクを備えますが、サイドビューでもウインドウの全周をクロームメッキのモールが囲うのがターボモデルでウインドウ下端のみモールが添えられるのがNAモデルという見分け方もあります。ただし、のちに設定される特別仕様車ではNAモデルでターボ用のバンパーや全周メッキモールを備えるモデルが登場し、見分けるのは困難になりました。
2015年にはマイナーチェンジで後期型となり、エクステリアをブラッシュアップしたほか、待望のEyeSight(Ver.3)を搭載。アクティブレーンキープなど操舵支援機能が追加されたほか、アドバンスドセイフティパッケージとしてスバル初のアイサイトのカメラを使用したヘッドランプ照射範囲調整機能「アダプティブドライビングビーム」をSUBARU車として初搭載。
ステアリングギアレシオの変更のほか、ターボモデルにはコーナリングトレース性を向上させる「アクティブトルクベクタリング」も新装備されました。
またユーティリティ面では、後席にもシートヒーターを設定するなど乗員すべてが快適に過ごせるための進化も遂げています!
歴代フォレスターはSUVの先駆者として卓越したラフロード性能だけでなく、スタイリングの印象こそ変われど、初代モデルから一貫したオンロードでの走行性能の高さは現行モデルでも健在。SUBARU初という飛び道具も他のモデルに先駆け搭載されるなどSUBARU車のなかでも魅力あふれるモデルといえるでしょう。
果たして5代目となる新型フォレスターはどんな「飛び道具」があるのか?SUBARUファン以外のクルマ好きも注目です!
(井元 貴幸)