【ポルシェ718ボクスターS試乗】不等長エキゾーストの重低音とスポーツカーらしいドライバビリティが魅力

2016年のマイナーチェンジで車名に「718」を冠したボクスター(ケイマン)。今回試乗したポルシェ718ボクスターSは、2.5Lの水平対向4気筒ターボを積み、6速MTと7速DCTを用意。なお、ボクスターSの価格は6MTが888万円、7速DCTが940万4000円です。

可変ジオメトリータービンなどにより、ターボラグをほとんど感じさせないトルクフルな718ボクスターSは、街中や試乗会近くの西湘バイパスを流している分には、イージーに転がすこともできますし、こまめなシフトチェンジで中・低速域でもアクセルレスポンスの鋭さを満喫できます。

昔のスバル車のように不等長エキゾーストによる「ドドド」というあの独特なビートが後方から響くのは「らしさ」を感じさせます。

別の機会にも同じ718ボクスターS(同じ個体)を走らせることができましたが、都心でボクスターSらしさを楽しむには、比較的空いている首都高速というステージが必要。速度域が高まると、6気筒の自然吸気ほどではなくても直噴ターボとしては十分に高回転域のパンチ力も味わえますし、個人的には退屈と思わされるシーンは皆無でした。

また、屋根を開けた時の風の巻き込みは本当によく抑えられていますし、ルーフを閉じればソフトトップであることをほとんど意識させないボディ剛性感の高さも味わえます。

ボクスターには、素のボクスター、S、GTSもあり、ほかのポルシェの各モデルと同様に選択には迷いそうです。個人的にはあまりにトルクフルなモデルだとMTの楽しさが少し薄らぐような気もしますので、2.0LのボクスターならMT、ボクスターSには、7速DCTの組み合わせがマッチするような気がします。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

塚田勝弘

塚田勝弘 近影
1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。クルマ、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。