【スズキ・クロスビー試乗】必要十分なパワーが美点。走りに課題はあるか?

スズキに新たに加わったクロスビー。広さや取り回しの良さは、コンパクトカーのお手本といえるほどで、スズキの意気込みが伝わってきます。

走りでの注目点は、1.0L直噴ターボエンジン+マイルドハイブリッドのパワートレーンの完成度でしょう。注意深く観察すると、ターボラグが感じられるものの、最長30秒間のモーターアシストもあって予想以上に力強い加速が得られます。

エンジンスペックは、最高出力73kW(99ps)/5500rpm、最大トルク150Nm/1700-4000rpmで、モーターの出力は、2.3kW(3.1ps)/1000rpm、トルクは50Nm/100rpm。

1.0Lという排気量でも「リッターあたりほぼ100ps」という実力の持ち主ですから、FFなら960kgという軽量ボディを活かして、まさに必要して十分という力感を味わえます。走行モードを「スポーツ」にするとさらに力強い加速を引き出せます。

さらに、CVTではなく、6ATが採用されているのも変速フィールという点では大きな魅力で、高速道路への合流時など急加速のシーンなどでもスムーズに変速。ATに乗ってきた方なら何ら違和感なく乗り替えられるはずです。

ひとつ気になったのは、60km/h前後でこもり音がすること、さらに100km/h巡航時のエンジン音や風切り音もやや高く、少し軽自動車に近いフィーリングも感じられました。

乗り味は、比較的素直な足の動きで、乗り心地を重視しているのが伝わってきます。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘

塚田勝弘 近影
1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。クルマ、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。