デ・トマソの再来! ダイハツがブーンを大変化させるキットを市販する【東京オートサロン2018】

ダイハツ、スポーツ、赤黒……と聞いて食い気味に「デ・トマソ!!」と答える全国3000万人ファンの皆様、朗報です。なんとイタリアンブランドとコラボして生まれた名車『シャレード・デ・トマソ ターボ(1984年)』の現代版と言えるモデルが爆誕します!

その名は『BOON SPORTO Package(ブーン スポルト パッケージ)』。これはブーン シルク用にセット提供されるエクステリアキットで、全国のダイハツディーラーで販売・組み込みされるオフィシャル・アイテム。フロント・サイド・リヤの黒いエアロで構成され、組めばボディカラーとブラックの2トーンに仕上がるという仕組みです。

さて、このスポルト パッケージが生まれた背景は興味深いもの。起点は2017年・東京オートサロンにダイハツが出展した『BOON SPORZA Ver.(ブーン スポルザ バージョン)』。これはブーン シルクにシャレード・デ・トマソをほうふつとさせる造形のエアロパーツを盛り込み、カラーリングもイメージ色である赤と黒でまとめたものでした。

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当初は具体的な市販スケジュールがなかった同車ですが、いざショーが始まってみると「早く売ってくれ」の声が強く・大きく寄せられます。こうしてファンの求める声に応えるかたちで、ショー閉幕直後から急きょ市販向けの開発が始まったというのでした。

ちなみに東京オートサロンに出展されたものと市販バージョンは、いずれもダイハツ社内の同じデザイン・チームが直接手がけています。このため、ショーモデルのプロポーションと熱量がロード・バージョンへスムーズに反映されたのは見逃せない美点です。

それでは各部を見ていきましょう。フロントバンパー下部にセットした『フロントロアスカート一体型フロントバンパーガーニッシュ』は、ボディ幅いっぱいの大開口グリルをウイングステーで3つに分けたような処理を施すスポーティなもの(この3分割形状はシャレード・デ・トマソに通じます)。

左右にリップスポイラーを追加する一方でセンターはボディ下面への導風を意識して一段高い処理としています。ノーマルのシルクと見比べるとその顔つきの差は歴然ですね。



この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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