激戦区で鍛え抜かれたスズキ・スイフトで、女子力アップ!【かえちゃんの次のクルマ選び!! Vol.13・前編】

前後のトレッドを30㎜拡張して3ナンバーサイズになったスイフトスポーツに比べると、今まで通りに5ナンバーサイズに収まるハイブリッドRSが普通に見えます。

運転席に座ると、シート位置が想像以上に低く感じます。新型はプラットフォームを低床化しているので前後席ともに着座位置が下がり、サイドシルの張り出しも小さいのでお年寄りや小さな子供でも乗り降りしやすそう。

そのシートの座り心地ですが、RSの名にふさわしくコーナリングでも体をしっかり支えてくれます。軽やコンパクトカーに多い、コストダウンがあからさまな薄っぺらいシートとは別格で、走りへのこだわりを感じます。

ホイールベースが先代に比べて20㎜延びているので後席の足下スペースは広々。ドアが大きく開き、低床フロアなのでスムーズに乗り込めます。撮影のために後席に大人3名で乗車しましたが、フロアトンネルの盛り上がりが抑えられていて、真ん中に座っても「息がつまる」ような窮屈さは感じませんでした。

RSの心臓は1.2Lのマイルドハイブリッドですが、先代に比べて最大120㎏も軽量化したおかげで、出足がとてもスムーズ。コンパクトカーなのに乗り味が柔くないなぁと思ったら、サスペンションのセッティングが欧州仕様と同じなんですね。もっとキビキビとした動きを想像していたんですが、どっしり落ち着いた感じ。

じつは、いろんなメーカーのクルマに乗りたくて、レンタカー屋で車両回送のバイトをしたことがあるんですけど、スイフトにはたくさん乗りました。それと比べると、新型は1クラス上のクルマに乗っているような感じ。ヨーロッパではBセグメントのライバルがひしめいているので、これぐらい剛性感がないと受け入れられないのかもしれませんね。

ということで、普段使いがメインで、たまに遠出するぐらいならRSでも十分満足できます。

この記事の著者

ダン・アオキ 近影

ダン・アオキ

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。
諸行無常の響きあり。主に「女性と車」をテーマにした写真を手がけ、『clicccar』では「注目モデルでドライブデート」の撮影をさせていただいております。感謝。
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