【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第22回・一品モノのようなアートボディ。日産・シルビア(S13)

80~90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第22回は、走りと美しさを融合したスペシャリティカーに太鼓判です。

80年代後半、FFスペシャリティとしてプレリュードやセリカが走りとスタイルを磨き人気を獲得。そんな中の1988年、FRの走りと大人のエレガントさを両立させて登場したのが5代目のシルビア、S13型です。

流れるようなスピード感を持つボディは「エレガントストリームライン」と称され、ここに加えられたグラマラスなフェンダーとの組み合わせは驚くほど自然で、必要以上のボリュームは感じさせません。

バンパーを一体化したフラッシュサーフェスボディは、細くシャープなキャラクターライン、面一処理されたドアノブなどにより、金属の塊を磨き込んだような質感を実現。

クリスタル調のランプとグリルによるフロントフェイスは、リトラクタブルとしないことでエレガントさを獲得。さらに、リアは横長のランプとシンプルなパネル面が安定感を演出します。

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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