中古車市場で高値安定!? R34 スカイライン GTターボの人気の秘密とは?(その1)【等身大インプレ】

気を取り直して、街中に繰り出します。エンジンは2500ccもありますから、2000回転まで回さずにシフトしても十分流れに乗れます。R32は、低回転のトルクが細かったからネ。ただ低速の荒れた路面では、経年劣化を積み重ねた中古車らしくガタゴト感が続くのです。ショックを交換しているとはいえ18万km も走っているのだから仕方がないと、半ば自分に言い聞かせていました。

ところが、すぐに悪い印象が一変しました。たまたま信号待ちの先頭になったので、ターボパワーを試そうとアクセルを踏み込んでダッシュをかけると、ボディとサスペンションがぐっと力をためるようにして、エンジンパワーを路面に伝えていきます。

しかも路面コンディションは変わらないのに、ガタゴトするどころか、ボディとサスペンションが段差をいなしながら力強く加速していくのです。まさにアクセルオンによって、R34GTターボの本領を垣間見た思いがしました。

出発早々、この全く異なる特性には興味津々で、先程までの経年劣化に侵された様子がまるで嘘のよう。こうなったらあらゆる走行シーンで検証するしかありません。そこで例によって、箱根ターンパイクまで遠征することにしました。

高速とターンパイク編に続きます。

(星崎 俊浩)

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